AM3:30に鳴った部屋のチャイム

呼鈴 玄関チャイム

 

一ヶ月半ぐらい前の出来事。

 

『ピンポーン』

 

部屋のチャイムが鳴り、

ビックリして目が覚めた。

 

時間はAM3:30。

 

ワンルームの部屋の中は真っ暗だ。

 

こんな夜中に何事かと思い、

 

電気は点けずに、

ソーっと玄関の覗き穴を覗いてみた。

 

薄暗いマンションの廊下の中を、

目を凝らして見てみると、

 

スーツを着た40歳前後の男が立っていて、

こちらを見ている。

 

見覚えの無い顔。

 

『スーツ?NHK?イヤイヤ・・・

なんだ???』

 

などと混乱しながらも、

 

「・・・・・・はい?」

 

と、ドア越しに声を掛けた。

 

が、無反応。

 

「なにか用ですか?」

 

もう一度声を掛けてみても、

ジーっとこちらを見ているだけ。

 

気持ちが悪いし、

どうしていいか分からなくなり、

 

ドアを離れて部屋の中に戻ると・・・

 

『ピンポーン』

 

もう一度チャイムが鳴らされた。

 

さすがに怖くなって、

ドアには行かず警察に電話した。

 

「変な奴がいるからすぐに来てくれ」と。

 

10分後に二人の警察官が来た時には、

ドアの前には誰もいなかった。

 

一人の警察官にあれこれと

状況を説明していると、

 

もう一人の警察官が

俺の向かいの部屋をノックした。

 

俺が『なんで?』と思っていると、

 

中から安堵の表情を浮かべた

見慣れた住人が出てきた。

 

どうやら向かいの部屋の住人(20代の男)も、

俺の部屋のチャイム音で目が覚めたらしい。

 

(ボロマンションなので、

向かいの部屋のチャイム音が聞こえる)

 

その向かいの男は

俺の声を布団の中で聞いていて、

 

2回目のチャイムが鳴った後、

俺がやったのと同じように、

 

電気を消したままドアの覗き穴から

ソーっと廊下を見たらしい。

 

すると、

俺の部屋のドアに張り付くようにして、

 

覗き穴から中を覗こうとしている

スーツ姿の男が振り返り、

 

向かいの男の方を見たそうだ。

 

それで怖くなって、

その男もすぐ警察に電話したとのこと。

 

「見られた!見られた!!」

 

と興奮して話す男を落ち着かせ、

 

警察官はパトロールを強化すると言い残し、

帰っていった。

 

その後、

これと言って何も起こっていない。

 

その部屋に今もまだ住んでいる。

 

引っ越す金も無いし・・・

 

向かいの男はすぐ引っ越した。

 

通りすがりの異常者が、

ピンポーンと押したくなって、

 

無作為に選んだマンションの一室に

偶然俺が住んでいただけ、

 

と自分に言い聞かせているのだが・・・

 

(終)

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