全裸の夫を『悪魔』と勘違いした家族
2010年10月23日、
フランス・パリ(Paris)近郊の小村
ラ・ヴェリエール(La Verriere)で、
集合住宅の4階に暮らす一家のうち
11人が“悪魔”から逃げようと、
次々にバルコニーから飛び降り、
乳児1人が死亡、7人が重傷を負うという
奇妙な事件があった。
この奇妙な事件の詳細とは・・・
「数人が集合住宅のバルコニーから飛び降りた」
との通報を受けて、
駆けつけた消防隊が発見したのは、
腕に刺し傷を負った
全裸のアフリカ系男性1人と、
子ども3人、
乳児1人を含む負傷者らで、
このうち乳児はパリの病院に運ばれ
手当てを受けたが、死亡した。
検察発表によると、
事件が発生したのは同日早朝。
この家に暮らす一家のうち13人が
テレビを見ていた時。
乳児が泣き出したのを聞いて起きた男性が、
全裸のままミルクを作りに行こうとしたところ、
その姿を見た男性の妻が、
「悪魔よ、悪魔だわ!」
と叫んだ。
これを聞いた妻の姉妹が男性の腕を刺し、
玄関から男性を追い出した。
男性が部屋に戻ろうとすると
室内はパニックになり、
一緒に暮らしていた家族が次々に
窓から飛び降りたという。
警察によると、
2歳の子どもを連れて飛び降りた
ある男性は、
這って2ブロック先の茂みまで移動して
身を隠したが、
「自分の身を守らなければならなかった」
と叫んでいたという。
その後の捜査では、
部屋から幻覚薬の類やオカルト儀式が
行われていた形跡は見つかっていない。
【10月25日 (c)AFP】