出前や集荷での奇妙な体験談
これは、自宅への来訪で奇妙な体験をした時の話。
嵐の日に家に食べる物がなくて、申し訳ないと思いつつ出前をとった。
そして出前が到着してお金を払おうとした時、おかしな事に気づいた。
持って来た人が全く雨に濡れていないのだ。
それに、濡れた足跡もない。
何が起きていたのか?
もし雨が一時的に止んでいたとしても、駐車スペースから屋根がある部分までの地面は雨水でビチャビチャだし、そもそも止んでいた時間はなかったはずだ。
そんな奇妙な状況を不思議に思ったが、何も聞かず代金を払い、その人は帰っていった。
数分後、頼んだ物を食べようとすると、また呼出チャイムが鳴った。
出てみると、今度は雨に濡れた人が出前を持って来ていた。
店側のミスで二重に持って来たのかな?と、すでに商品を受け取ったと伝えた。
すると、首を傾げて店に確認の電話をする店員さん。
確認のため、数分前に受け取った商品を見せると間違いなくその店の商品で、器もその店の物。
結局、何が起きていたのかよく分からないままになった。
そして今朝の話。
Amazonに不良品を返品するために、郵便局の集荷を今日の午前中で連絡していた。
そして朝9時頃、郵便局の集荷担当者が来て、荷物を渡して控えの伝票を受け取った。
1時間後、再び郵便局の担当者が来訪。
さっきの人とは別の人だった。
用件は、「荷物の集荷に来ました」との事。
1時間ほど前に荷物を渡したと伝えると首を傾げるので、伝票の控えを見せた。
その伝票しばらく眺めていた担当者は、担当者印の箇所を見た瞬間に形相が一変し、「本当にこの人が受け取りに来たんですか?」と何度も確認してきた。
背格好や顔の感じなどを伝えると、えらい勢いで帰っていった。
一体、何だったのだろうか?
郵便局にもからかわれたのか?
・・・というよりも、預けた荷物がちゃんとAmazonに届くのか?が気になった。
ちなみに、しばらく経ってから郵便追跡を確認してみたところ、中継局へちゃんと配達されていた。
もしかして、すでに退職している人なのか、もしくはこの世にはいない人なのか。
そんな事実だと気味が悪いので確認はしていない。
(終)