祟りが続いて家が途絶えそうに

シャベル

 

これは、祟りにまつわる話。

 

うちの近所に、昔は宿場町だったところがある。

 

当時その中の一軒に山伏が泊まったそうだ。※山伏(やまぶし)=山中で修行をする修験道の道者

 

その晩、何らかのいざこざがあり、しまいには「その山伏を殺して近所の山に埋めてしまった」という。

 

その後、その家では祟りが続き、家が途絶えそうになったのだとか。

 

考え抜いた結果、祟り避けの為に改姓してみたところ、ぱったりと祟りが止んだ。

 

そして、その家は現存している。

 

この山伏を埋めたとされる山については、昭和の末期に役所の埋蔵文化財センターで発掘調査をしたところ、後ろ手で屈葬された人骨2体と錫杖(しゃくじょう)が出てきたとのこと。

 

今ではその場所は塚となっており、祠が祀られている。

 

屈葬(くっそう)※参考

遺骸の手足を折り曲げた姿勢の埋葬法。縄文時代の一般的な葬法で、弥生時代にも一部行われた。 屈葬の理由には、埋葬穴を掘る労力を軽減したとか、胎児の姿勢をとり再生の祈りを込めたとか、死者の悪霊が蘇るのを避けたとか、自然の休息の姿をとったとかの諸説がある。※コトバンクより一部引用

 

(終)

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