首を吊った彼氏と友人 1/2

大学を卒業し社会人になった僕は、

じいちゃんのお墓参りに行きました。

 

じいちゃんのお墓の掃除をするため、

水をくみに歩いていると、

 

あるお墓の前でかがんで目をつむり、

熱心に手を合わせている女の子がいました。

 

僕が水をくんでからまた引き返して来ても、

さっきと変わらないまま女の子は拝んでいます。

 

僕もじいちゃんのお墓の前で一通り

手を合わせてから、草引きを始めました。

 

ふと見ると、さっきの女の子が

向こうから歩いてきます。

 

何かに疲れ切った様な顔、そして

それは見覚えのある顔。

 

その子は高校のクラスメイトで、

明るくとても人あたりのいい子でした。

 

名前は美雪(仮)

 

彼女も僕に気付き、軽く微笑み会釈。

 

それからしばらく経ってから、

その女の子と昔から仲の良かった

友達Aと飲みに行く事になり、

話題はその女の子の話に・・・

 

すると、さっきまでバカみたいに

はしゃいでたAが急に暗い顔になり、

 

「あぁ、あの時会ったね。

あのお墓は、美雪の彼氏のだよ・・・

大学生の時に付き合ってた。

去年ぐらいに死んじゃったんだけど・・・」

 

そこから先は不謹慎だけど、僕が頼みこんで

やっと教えてもらいました。

 

どうやら彼氏は自殺だったみたいです。

 

Aが言うには、美雪が最初に相談してきたのは、

「彼氏に浮気をされた。

もう別れた方がいいよね?」

だったそうです。

 

Aは「浮気するような男は最低。

別れた方がいいよ」

 

しばらくして、美雪から次の相談。

 

「あの人が怖い・・・。意味のわからない

メールをたくさん送ってくる。

電話もたくさん・・・。大学にも来ない」

 

Aがどんな内容か聞くと、

『美雪、助けてくれ!怖いんだ!

今すぐうちに来てくれ!霊に取り憑かれた!』

 

といった内容のメールが、

3日ぐらい続いて来たとのこと。

 

Aは「絶対嘘。行かない方がいい。

寝る時は絶対鍵をかけて寝るのよ。

それとアドレス変えた方がいい」

 

美雪も「・・・わかった」

 

その次の日、また美雪からAに電話。

 

「あの人、家まで来た!

電話も何回もかかってくる。

怖くてドア開けれない!

外からガチャガチャしてる!」

 

Aもちょっと怖くなり、

「絶対開けちゃだめ!しつこいようだったら

警察呼んだ方がいい! 」

と電話してると、「あ、帰った?」と美雪。

 

それから一ヵ月が経ち、大学も卒業。

 

もうそんな事があった事も忘れかけた頃、

美雪からまたあの彼氏の話を聞く事になった。

 

彼氏が首を吊って自殺してるのが

アパートで発見された。

 

彼氏の遺留品から、彼女の所へ警察が来た。

事情聴取され、彼氏との事を全て話した。

 

死後一ヵ月ほどと説明され、

美雪は呆然としたとの事。

 

「わたしのせいだ・・・」

 

Aは「そんなことない。私の責任。

アドバイスしたのは私。

だから美雪は悪くないのよ?」

 

それから数日後、美雪の家に

Aは泊まりに行ってた。

 

二人で飲んで、ビデオを見て、

さぁ寝ようかって時に、

 

『ガチャガチャガチャガチャガチャ!』

 

二人とも飛び起きて電気を点ける。

 

しばらくしてまた、

『ガチャガチャガチャガチャガチャ!』

美雪「・・・彼だ」

 

二人はパニック!

 

すぐさま近くに住んでた友人に電話して、

「今すぐ来て!」。

 

『ガチャガチャガチャガチャガチャ!』

 

またしばらくして、

『ガチャガチャガチャガチャガチャ!』

 

10分置きぐらいに鳴るそれは、電話した友達が

インターホンを鳴らす瞬間まで続いた。

 

「外には誰もいなかったよ?」と友人。

 

3人になってからは、一度も鳴らず朝を迎えた。

・・・本当に怖かった。

 

A「それであの時に、美雪と二人で

彼のお墓参りに行ってたのよ。あなたもいたけど、

あれはおじいちゃんのお墓?」

 

僕「え?おまえもいたの?

さっきも、ん?って思ったんだけど、

おまえと会ったのなんて久しぶりじゃん?

お墓でなんて会ってないよ?」

 

A「はぁ?何言ってんの?

お墓参りして美雪と二人で歩いてたら

あなたいたでしょ?目も合ったし」

 

そうだったっけ・・・?

どう考えてもAはいなかった・・・

 

おかしいなと思いながらも、

「まぁ、そろそろ帰るか?」と僕。

 

お金を払い、Aを駅まで見送って帰宅。

 

Aが死んだのは、その1週間ほど後でした。

実家で首を吊ってるのを家族が・・・。

 

僕が知ってる話は以上です。

 

(続く)首を吊った彼氏と友人 2/2へ

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