思い出せない異様な家

 

その家を見たのは2回だけです。

 

場所は都内某所。

 

知り合いが次に住む

アパートを借りるため、

 

あちこち見るのに付き合わされた

時のことです。

 

そこは、狭い路地が不規則に

錯綜する住宅地でした。

 

不動産会社の人も徒歩で案内

するくらいに細い道が続き、

 

あっちに曲がり、少し戻り、

といった具合でした。

 

見た物件に問題は

ありませんでしたが、

 

道が複雑で、

 

方向音痴の知り合いには

無理と判断してボツに。

 

ただ、私的にはもう一つ

理由がありました。

 

その家は、

その道の途中にありました。

 

実は、

 

ちょうどその家を含めた区画を

ぐるりと回る道を、

 

私たちは歩いたのです。

 

見に行ったアパートは、

その区画の真裏でした。

 

たぶん40坪くらいでしょうか。

 

表から見たところ、

 

1メートルほどのコンクリート塀と

同じ高さの金属製の門扉からすぐに、

 

二階建の家が建っています。

 

見えているのは

玄関と一階の部屋の窓、

 

トイレの換気扇と小さな窓。

 

そして異様だったのは、

玄関の扉は新聞受けも含め、

 

全部の隙間に表からガムテープで

目張りされていました。

 

トイレも同じです。

 

部屋の窓は雨戸が閉められ、

目張りしてありました。

 

ガムテープは見たところ、

そんなに古い感じではなく、

 

一ヶ所も捲れていませんでした。

 

それに、その一区画、

とても暗いのです。

 

行きと帰りに見て、

知り合いには耳打ちをし、

 

この時に見たアパートはやめました。

 

実は私、

 

この近所に住んでいたことが

あったのですが、

 

ここの家の事は聞いたことも

ありませんでした。

 

何があったのでしょうか・・・。

 

後日、

もう一度と思ったのですが、

 

行き着けませんでした。

 

不動産会社に聞いてみれば

いいのでしょうが、

 

なぜか、

私も知り合いも、

 

その会社の場所も名前も

思い出せないのです。

 

(終)

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