赤ん坊が生まれたその夜に
ある産婦人科で赤ん坊が生まれた。
その夜、
看護婦が赤ん坊の様子を見てみると、
なんと赤ん坊は死んでいた。
病院は事実を隠蔽するため、
すぐに身寄りのない赤ん坊を
身代わりに用意した。
出産の時に母親は意識がなく、
自分が生んだ赤ん坊を
まだ見てはいない。
そして見た目が瓜二つな
赤ん坊を選んだため、
見破られることはない、
はずだった・・・。
次の日、
母親は赤ん坊と対面するなり、
鬼の様な形相で叫んだ。
「こいつは私の子じゃない!」
(終)
解説
生まれた夜に赤ん坊が死んでいたのは、
先に母親が殺していたから。
再び目の前に現れた赤ん坊を見て、
母親は発狂してしまった。
望まれて生まれきた子ではなかった・・・。
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