幸せの絶頂期を迎えた二人に

婚約指輪

 

付き合ってちょうど2年を迎えた、

幸せな一組のカップルがいました。

 

彼女の誕生日の夜に、

二人でパーティーをする約束でした。

 

そして、誕生日の当日。

 

彼女には1本の電話が。

 

浮かれた気分で出てみると、

彼氏からでした。

 

「・・・ごめん。

 

大事な取引を失敗してしまって、

今日はそっちに行けそうにないんだ」

 

彼女は腹を立て、

 

一切の文句も言わずに、

そのまま電話を投げつけました。

 

そして、やけになって、

 

二人で食べるために用意した料理を、

一人で食べていたのですが・・・

 

突然、部屋の電気がパッと

消えてしまいました。

 

彼女が驚いていると、

誰かに肩を掴まれました。

 

「おい、静かにしろ!」

 

彼女は恐怖のあまりに声も出ず、

ただとっさに身を守ろうと、

 

手に握っていたフォークを声のする方へ、

一気に押し付けました。

 

フォークが何かに突き刺さるような

重い感触があり、

 

その直後、

床に何かが倒れる音がしました。

 

彼女は恐ろしいほどに怖かったので、

 

そのまま自室に駆け込み、

鍵を掛けて警察へ通報した。

 

すぐに警察が部屋に踏み込んでくると、

彼女は安心して部屋から出てきた。

 

警察はしばらく現場を調べたあと、

彼女に言いました。

 

「犯人の男は死んでいます。

喉にフォークが刺さっていました」

 

そしてそれを見た彼女は、

途端に泣き崩れました。

 

「あなたのしたことは正当防衛です」

 

と警察は彼女をなぐさめながらも、

こう訊きました。

 

「強盗が盗もうとしたのは、

あの指輪ですか?」

 

指輪を手に握って死んでいる、

強盗の男を指差した。

 

(終)

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解説

死んだ男は彼氏だった。

 

彼氏は彼女を驚かそうと、

 

誕生日のパーティーに行けなくなったと

嘘をついていた。

 

実はその日、

 

彼女へ結婚のプロポーズをする

予定だったのだろう。

 

が、婚約指輪を持ったまま、

彼氏は死んでしまった。

 

それを見て、

泣き崩れた彼女。

 

電気を消して彼女を怖がらせたのは、

彼なりのサプライズ演出だった。

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