心霊スポットの廃病院で撮れた白い写真
鹿児島県の奄美大島の横にある、
喜界島出身の先輩から聞いた話です。
先輩の実家の近くに、
ある廃病院があるらしんです。
建物はそこまで大きいわけでもない
普通の個人病院。
なぜ廃業になったかは
先輩もあやふやだったんだけど、
(殺されたと思われる・・・)
地元では、ちょっとした
心霊スポットになってたらしい。
でも、心霊スポットって言うだけで、
大した現象が起こるわけじゃないみたい。
街の中に有るし、
ボロボロに壊されてるわけでもなく、
侵入も出来ない。
ただ『不可解な写真が撮れる』
っていう噂があったそうです・・・。
先輩も、友達何人かで
行ってみたけども、
結局、何も起こらず、
つまんないけど、
せっかくだから写真でも撮るか!
って事で、
記念に何枚か撮り合いっこで
写真を撮って、
その日は終わったらしい。
後日、そのフィルムを
現像に出してはみたものの、
写真は全て『白い写真』で
失敗ばかり・・・。
でも、おかしいのは、
廃病院に行った写真だけが
白い写真になっていて、
その前後の写真は
上手く撮れていました。
おかしいな・・・
なんて思って、
その写真を
よ~く見たそうなんです。
白い写真なんだけど、
真っ白じゃない。
ボヤけて何かが写ってる・・・。
「字・・・じゃないかこれ・・・?」
よく見ると、
確かに字っぽいけど、
ピントが合ってないのか、
ボヤけて見えてる。
ただ、写真の全体を占めるくらい
大きな文字。
すると一人が、
「あの病院って、○○病院だよね?」
「うん・・・」
「この字・・・○○って書いてない?」
「あ・・・そうかも!ってことは・・・え!?」
「・・・」
写真に写り込んだもの・・・
死んだ院長先生の
ネームプレート。
白いのは白衣だったから。
つまり、
写真を撮ってる時、
実は、院長先生が
ピントが合わないくらい
至近距離に立っていた
って事になるんです。
霊って事ですよね。
考えたらゾッとする話でした。
確か先輩、
その写真いつか見せてあげる
って言ってたけど、
まだ見せてもらってないです。
この話とは全く関係ないけど、
故・宜保愛子さんが
亡くなる半年くらい前に
ロケで喜界島を訪れたが、
『この島には怨念が渦巻いて危険』
とか言って、
船から降りずに引き返した。
というエピソードがあるそうです。
(終)