見知らぬ同居人
ある20代の若い女性が
アパートに一人住んでいた。
だが、いつの頃からか、
夜中に閉めたはずの寝室のドアが
開いているようになった。
女性は気味が悪くなり、一度試しに
夜中に起きてみることにした。
すると、夜中の2時頃に突然スーッと
押入れの戸が開く音がした。
飛び起きてみると、押入れの戸の隙間から
男の目が覗いていた。
悲鳴を上げて部屋を飛び出すと、
後ろから髪をひっぱられた。
女性はそれを振りきって
近くの交番に駆けこみ、
事情を説明して数人の警察官と一緒に
アパートに戻った。
すでに男の姿はなく、
変わりに押入れから大量のゴミと
汚れた服が出てきた。
警察官は、
「この様子だと最低でも
2週間は住んでいましたね。
君、早くここを引越しなさい」
と言った。
その後、女性は管理人付きの
完全オートロックマンションに引っ越した。
(終)
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