顔整形を希望する理由とは

 

俺は今、

顔の整形をしようとしている。

 

「先生にお任せしますから

イイ男にしてください」

 

「う・・・ん・・困ったなあ、

芸能人で言うと誰みたいなの?」

 

「嫌ですよ、

実在人物のコピーなんて。

 

とにかく、

 

今の顔はコンプレックスだらけなので

先生の思うようにやって下さい」

 

「そう言われてもなぁ・・・」

 

俺がブサイクなのは間違いないのだが、

 

別にコンプレックスがあるから

整形するわけじゃない・・・。

 

俺は、

ある女の子に恋をした。

 

訳あって風俗嬢をしているが、

心の優しい子だ。

 

俺は彼女のもとに通うようになり、

 

彼女も少しずつ

俺に気を許してくれるようになった。

 

多分、彼女も少なからず

好意を持ってくれてただろう。

 

でも彼女は忙しすぎて、

店でしか会ってくれない。

 

仕事を辞めるように言っても、

まともに取り合ってくれなかった。

 

俺は色々と調べて、

 

なぜ彼女が俺の言うことを

聞いてくれないか、

 

ついに突き止めた!

 

彼女は悪い男に騙され、

貢がされていたのだった。

 

彼女に別れるように言ったが、

逆に錯乱し、俺を罵りだした・・・。

 

余程その男が怖くて、

素直になれないらしい。

 

俺はその男に、

彼女を苦しめないように言った。

 

しかし、

 

彼は汚物を見るような目で睨み、

俺を罵った。

 

もう、コイツを殺して

彼女を開放するしかない。

 

俺は、明け方に仕事から奴が

帰って来るのを待った。

 

部屋のドアを開けたところを、

 

背後からハンマーで殴りつけて

気絶させた。

 

そして気絶した彼を、

 

俺は彼女の代わりに

いつまでも殴り続けた。

 

奴の部屋には女たちから貢がせた

高級ブランド品が山ほどあった。

 

現金も500万ほど置いてあった。

 

俺は殺人犯だ。

 

彼女は俺がやったことを知ると

苦しむだろう。

 

今の彼が元彼を殺すなんて・・・。

 

もう彼女には会えない。

 

でも、もう一度生まれ変わって

彼女と一からやり直したい。

 

俺はそこで手にした金を使って、

人生をやり直すことに決めた。

 

今日は包帯が取れる日だ。

 

先生は包帯を取りながら、

俺にこう言った。

 

「いやぁ、

 

君が希望をちゃんと言わないから

本当に苦労したよ。

 

でもどうだい?

いい男になってるだろ?

 

ちょっと新聞の写真を参考にしてさ、

なんでも売れっ子ホストらしいよ。

 

ああ、でも大丈夫。

 

もうこの世にはいない人

みたいだから

 

(終)

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