中古ビデオのワゴンセールで買った一本の映画

 

俺が大学2年の頃に体験・・・

というほどでもないのですが、

 

実際にあった話です。

 

俺は当時、

 

親元を離れてアパートで一人暮らしを

していたのですが、

 

彼女もいなく、

友達も少なかったので、

 

いつも暇を持て余していました。

 

唯一の娯楽と言えば、

 

近所のレンタルビデオ店で

映画やアニメ等のビデオを借りて、

 

自宅でゴロゴロしながら

観ていたことくらいです。

 

ある日、

 

いつものようにレンタルビデオ店へ

行ってみると、

 

店の入り口の前に

ワゴンのような物が置いてあり、

 

中にはビデオが沢山積まれていました。

 

どうやらワゴンセール中らしい。

 

古びた昔のビデオしか無かったが、

全品100円と借りるより安かったので、

 

なんかいいのはないかなぁと、

ビデオの山を手で探っていた。

 

すると、

あるビデオを見つけた。

 

当時は4年前に公開したばかりの、

ホームアローン。

 

面白い!と周りが謳っていたが、

俺はまだ未観だったので買うことにした。

 

早速に自宅に帰り、

 

買ってきたホームアローンの

ビデオパッケージの開けた。

 

「あれ?」

 

開けたと同時に違和感を覚えた。

 

通常、

映画のレンタル用ビデオ等は、

 

テープの中心に貼ってあるラベルに

映画のタイトルや上映時間が書かれているが、

 

そのビデオにはラベルがあるはずのところに

白いセロハンが貼っており、

 

それにはボールペンのようなもので、

1993年10月21日とだけ書かれていた。

 

「なんだろ・・・」

 

と俺は思ったが、

 

前の持ち主の悪戯か、

 

もしくはメモ用に書いただけだろうと

そんなに気にはせず、

 

ビデオをレコーダーに入れて、

再生ボタンを押した。

 

テレビ画面はザァーッと砂嵐になった。

 

「不良品か、これ?」

 

俺は損した気分でビデオをレコーダーから

取り出そうとした瞬間、

 

テレビ画面が砂嵐から違う風景に変わった。

 

「海?」

 

崖から見下ろす海だった。

 

画質はとても荒く、

そのうえ手ブレも酷かった。

 

男性のブツブツと言った

呟き声も聞こえた。

 

「なんだこれ・・・」

 

と思いながらも画面をしばらく見てると、

画面が急に大きく揺れ始めた。

 

撮影者が走り出したのだろうか?

 

「おいおい・・・これ・・」

 

と思ったと同時に、

画面がなにやらめちゃくちゃな光景になり、

 

ガシャン!という音と共に、

また砂嵐に戻った。

 

「・・・・・・」

 

俺はしばらく固まっていた。

 

画面もずっと砂嵐のままだった。

 

俺はそのビデオをすぐに、

ビデオ店に返した。

 

訳は話さなかったが・・・。

 

後に友人にその話をしてみると、

 

「それは自殺の瞬間だったのでは?」

 

と言われた。

 

その後、そのビデオが

どうなったかは分からない。

 

(終)

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