僕が御祓いのバイトに誘われたワケ 1/2

御祓い

 

自己紹介から始めると、

 

30代前半の未来に絶望している

派遣社員の男です。

 

東京にずっと住んでいます。

 

未だ独身で、

両親は亡くなってだいぶ経ちます。

 

妹と弟がいますが、

既に離れて暮らしています。

 

奇妙なのかどうか分からないですが、

 

僕の知り合いに、

御祓いの仕事をしている人がいる。

 

知り合いというか、

 

最寄り駅の近くの立ち飲み屋で

偶然に出会ったおばさん。

 

それが、今から数えて7年前

ぐらいかなと思う。

 

引越したての頃で、

仕事帰りに一緒に飲む友達がいなくて、

 

気軽に入れそうな立ち飲み屋で

飲むようになったのがきっかけ。

 

それで、そのおばさん、

 

俺を見るなり 「ギャーッ!」

と叫び始めた。

 

実を言うと結構慣れっこで、

よく知らない人から叫ばれます。

 

叫ぶだけならいいんだけど、

 

「あの人、怖いんです。

捕まえてください」

 

と通報されたこともあった。

 

なので、「またかよ・・・」

みたいな気持ちで無視していた。

 

だけど、

 

そのおばさんは今までの人と違って

話しかけてきた。

 

「どこからきた?」

「仕事は何してる?」

「両親は何している?」

・・・・・・

 

まるで尋問のように、

矢継ぎ早に質問された。

 

まぁ、こんなおばさんの友達もいいか、

と思って質問に答えていた。

 

それからしばらくして、

そのおばさんが、

 

「今度、あたしの店に来い!」

 

と言いながら、

お店のカードみたいなものを渡された。

 

まぁ、興味ないし、

 

凄い上から目線で話されて

ムカついていたから、

 

すぐさまそのカードは捨てた。

 

ところがその後日、

その立ち飲み屋でまた会ってしまい、

 

その時は無理やり店に連れていかれた。

 

というのも、

 

おばさん以外に、

痩せたおじさんと若い女がいて、

 

ちょっと逃げれなかった。

 

ちなみに、

 

おばさんは「トキコさん」、

若い女は「ケイちゃん」、

 

おじさんは「ヤスオさん」という。

 

「絶対、宗教の勧誘だよなぁ・・・」

 

そう思いながら、

その3人の後ろに付いていった。

 

店に着くまで誰も喋らないもんだから、

ケイちゃんに話しかけてみると、

 

「ヒィィー」

 

とか言って会話が出来なかった。

 

それからヤスオさんに、

 

「ごめんな。君が怖いんだ」

 

なんて言われたから、

なんか凄い悲しかったの覚えている。

 

店に着くと、

だたの占いの館だった。

 

宗教の勧誘じゃなさそうだなと思い、

 

「占いでもしてくれんのかな」

 

と期待していた。

 

店に着くなりトキコさんが、

 

「あんた、私たちと仕事しないか?」

 

と言われた。

 

「はぁ?」

 

と言いながら聞いていたら、

 

なんでもその3人は

御祓いを仕事にしているらしく、

 

僕に付いて来て欲しいと言われた。

 

その当時は一応、

ある会社の社員だったので、

 

「仕事あるんで、無理ですよ」

 

と断った。

 

でもそのおばさんは引き下がらず、

 

「土日のバイトだと思って

やってくれないか?」

 

と頼まれた。

 

幽霊とか神様とかまるで信じないので、

まぁいいかなぐらいでOKした。

 

早速、次の週末にお呼びがかかり、

○○区のある一軒家に連れていかれた。

 

家からそう遠くはないので

自転車で待ち合わせ場所に行ったら、

 

「徒歩で来い!アホ」

 

と怒られた。

 

渋々、近くに自転車を止めて、

その一軒家に入っていった。

 

入った途端、

トキコさんと連れのケイちゃんが、

 

「あぁ、 いますね、いますね」

 

とか言い始めて、

しかめっ面になった。

 

(おじさんは都合が悪くて来なかった)

 

ただ、僕には何がいるのか

分からなかった。

 

普通の一軒家だと思った。

 

居間には中年の夫婦がいて、

僕らにお茶やらお菓子を出してくれた。

 

笑ってたけど、

かなり引き攣っていたの覚えている。

 

しばらくするとトキコさんが、

 

「早速、始めましょう。

その部屋に案内してください」

 

と言って立ち上がった。

 

何が始まるのかよく分からないまま、

二階に案内された。

 

階段を上がると左右に二部屋あって、

その右側の部屋の扉の前で止まった。

 

扉にはアルファベットで『TAKAO』

と書いてあった。

 

「ここです」

 

そう中年夫婦に言われた。

 

トキコさんとケイちゃんは

背負っていたリュックから塩を出して、

 

ペットボトルの水と振りかけ、

それを両手にまぶした。

 

(続く)僕が御祓いのバイトに誘われたワケ 2/2

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