罰当たりな行動をしていたら
31歳、会社員の男です。
10年ぐらい前の話。
俺は霊を見るまでは、
存在を信じていなかった。
墓石や地蔵によく小便をかける、
罰当たりな男だった。
大学3年の時に、
ゼミ合宿先にあった古い銅像も、
木刀で叩いて遊んでいた。
そして、ゼミ合宿から家に帰り、
自分の部屋で寝ていた。
すると、
家の外から男数人が大声を上げて
喧嘩する声で起きた。
よくやるな~と思ってた瞬間、
喧嘩の声が部屋中に響いた。
そして、生まれて初めての
全身が金縛りに。
尋常じゃねぇ、
ヤバイと思った時、
喧嘩の声が
耳元で響き始めた。
何を言ってるか
分からなかったけど、
凄い叫び声に怒声
といった感じだった。
俺は怖かったけど、
怖いもの見たさで開かない目を
無理やり開けた。(薄目)
すると、顔の前
20センチぐらいの所に、
白っぽい人の顔下半分が
口を大きく開けてた。
怒鳴る感じで。
目は見えないけど、すぐに
昼間の銅像の男だと思った。
心の中で、ごめんなさい
ごめんなさいと、
何度も謝った。
それから少しして
金縛りも解けたけど、
しばらく放心状態だったのを
覚えている。
それ以来、
罰当たりなことはしていない。
もしかしたら、喧嘩は、
銅像の男と俺の守護霊が
争ってたと思う。
それから半年ぐらいの間、
寝る時に耳元でボソボソと、
人の声が聞こえていた。
一時的に霊感が
身についたのだと思う。
(終)
自業自得。
そんなことないよ