無人の神社に居たモノ 1/4

2年くらい前の、個人的には

洒落にならなかった話。

 

大学生になって

初めての夏が近づいてきた、

金曜日頃のこと。

 

人生の中で最もモラトリアムwikipedia

謳歌する大学生といえど、障害はある。

 

そう、前期試験だ。

 

これを無事にやり過ごし、

単位を獲得しないことには、 

せっかくの夏も存分に楽しめない。

 

大学で出来た、まだ少し距離感のある

友人達(AとBとする)と、

 

翌週から始まるテストに備えて、

俺の部屋で試験勉強に励んでいた時、

 

A「試験勉強ウゼー。飽きた。

ちょっとここらで気分転換しねぇ?」

 

B「んじゃ、どうする?

ゲームでもする?」

 

A「時期的にはちょっと早いけど、

肝試しとか?」

 

B「いやw女もいなくて、

『キャー!B君コワーイ!』とか、

キャッキャウフフもないから

メリットねーじゃん」

 

A「俺らまだ、つるみ始めてから日が浅いだろ?

ここらで友情を深めるイベントをと思ってさ」

 

B「お前・・・まさかガチ(ホモ的な意味で)

じゃねーよな?」

 

A「んなわけあるかーwww

気分転換にはいいと思うんだけどな俺は。

 

実はこの近くで、

それっぽいポイントを見つけたんだ。

 

んで、実は昼間のうちに

準備もして来てたりするんだが」

 

「準備済みとか段取り良すぎだろw」

 

Bは最初嫌がってたが、

目的地が噂の心霊スポットとかじゃなくて、

 

チャリで行ける距離にある、

ただの無人の神社だと分かると、 

渋々だが了承した。

 

一方、俺は怪談とかは結構好きで、

肝試しにも乗り気だった。

 

俺は全くの零感なもんで、

 

中学生の頃に、

地元で仲の良かった友人達と

有名心霊スポットに行ってみても、

 

何か見たり、

何かが起こったりってことは、

今まで一度もなかったから、 

まぁ気楽に考えてたんだな。

 

目的地の神社に到着して、

A曰く、

 

A「別に心霊スポットって訳でも無いから、

みんなでウダウダ言いながら

行って帰ってだったら、何の面白みも無い。

 

だから、ちょっとした準備をして、

ルールを決めてやろうぜ」

 

とのこと。

 

肝試しのやり方は、

 

1、

3人でまず神前に入りお参りして、

神様に肝試しのお断りをする。

(3人とも小心者だったので・・・)

 

2、

神社の裏手で、

火が燃え移る恐れの無い場所に

風除けを立てて、

ろうそく(アロマキャンドルで代用)

3本設置。

 

3、

神社の入り口まで戻る。

 

4、

一人づつ順番に先ほどの

ろうそくの所まで行き、

 

行って来た証拠に

ろうそくに火を灯して帰って来る。

 

5、

全員が終ったら、全員でろうそくの元に戻り、

火を消して、ろうそくと風除けを撤去。

 

6、

最後に神前で、「おさわがせしました」

と御詫びして帰宅。

 

というもの。

 

じゃんけんで、

B→A→俺の順番となった。

 

内心で最もビビってそうに見えたBが

一番最初だったので、

 

大丈夫か?とか思ってたが、

目に少し恐怖の色が見えたものの、

 

当然のことだが、

何も起こらなかった様で

普通に戻って来た。

 

次に行ったのがAだが、

さすが肝試しの発案者だけあって、

全く平気な様子で戻って来た。

 

そして、最後の俺の番となった。

 

小さな神社であるため、

鳥居をくぐると

すぐに神社の拝殿が見える。

 

夜の神社というだけで

不気味ではあるが、

 

この日は風もあまりなく、

月明かりも出ていたので、

 

それほど恐怖感はなかった。

 

拝殿を通り過ぎ、

本殿に沿って裏手に回る。

 

俺達が設置した場所に、

二つの炎が灯ったろうそくが見える。

 

『やっぱり何も起きないか』

 

と、安堵とわずかな失望が

入り混じった微妙な心境で、

 

最後のろうそくに火を灯した。

 

その後、元来た道を戻り、

友人達の元に戻った。

 

3人揃ったところで、

 

「やっぱり何も起きねーかー」

 

「でもなんやかんやでこの雰囲気は

ちょっとこねぇ?」

 

とか無駄口を叩きながら、

 

ろうそくの元に戻って

火の始末をして回収したが、

 

この時もやはり何も起こらなかった。

 

最後に、何も起きずに無事帰途に

着けることのお礼と、

 

「おさわがせしました」の御詫びをして、

拝殿を離れた。

 

そして、後十数歩で鳥居、

という所まで戻った時だった。

 

背筋に氷柱を入れられたような

悪寒ともに、

 

肌が一気に粟立つ感覚に襲われ

立ちすくむ。

 

決して背後を振り返らないように

隣を見ると、

 

AもBも同じものを感じたらしく、

立ち尽くしている。

 

「まさか・・・な」

 

A「おいおい、やっぱ、神様

怒ってんじゃね?」

 

軽口を叩いてはいるものの、

その顔に余裕はなさそうだった。

 

A「出口の自転車の所まで後ちょっとだし、

土産話が出来ると思って、

いっせいので振り向いてみようぜ」

 

B「バカ言うな。こういうのは

見ない方がいいって相場が決まってる。

このまま振り向かずにチャリ乗って

帰るべきだろ」

 

(続く)無人の神社に居たモノ 2/4へ

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