無人の神社に居たモノ 2/4

そんな中、

その時の俺はというと、

 

今ままで霊体験を一度もしたことが

なかったこともあり、

 

恐怖よりも好奇心が勝っていて、

 

「いやいや、コレこそが肝試しじゃね?

これはいっとくべきだろ」

 

そんなこんなで、ウダウダ言ってる間にも、

背後の気配は徐々に濃密になっていく。

 

Bも俺とAに押され、

結局全員で一斉に振り向くことに。

 

最初にパッと見た限りでは、

月明かりに照らされた神社の境内には

何も見えなかったが、

 

目を凝らしてみると、

 

自分達と拝殿の間あたりに、

黒い水溜りのようなものが見える。

 

 

「あんな所に水溜りなんてあったけ?」

 

さっき通って来た時には、

確かにそんなものはなかったはずだ。

 

気づくと、つい先ほどまで聞こえていた

微かな葉音も止んでおり、 

耳が痛いほどの静寂に包まれている。

 

とぷんっ

 

小石を川面に投げ込んだような水音が、

微かに聴こえたような気がした。

 

見ると、先ほどの黒い水溜りのようなものに、

波紋が広がっている。

 

そこからゆっくりと、

漆黒の2本の手の様なものが

水溜りから突き出され、

 

何かが這い出そうとしている

ように見えた。

 

その時、あれは幽霊とか

そんな生ぬるいものではない、

 

もっと禍々しい何かだと、

自分の直感が告げていた。

 

頭のようなものがぬるりと

持ち上がってきたところで、

 

俺達は弾かれたように、

その場から逃げ出した。

 

自転車に飛び乗り、

元来た道を全力で走る。

 

当然後ろを振り返って確認する

余裕などなかった。

 

3人とも這々の体で、

元居た俺の部屋に転がり込んた。

 

部屋のドアにしっかりと施錠した後、

まだ恐怖の余韻が残る中、

 

「なんだよアレ。

やばいやばいやばいやばい」

 

「俺、幽霊とか見たこと無いけど、

アレは絶対やばいって。

雰囲気的に幽霊とかのレベルじゃねーよ」

 

沈黙が恐ろしくて、みんな口々に

意味の無い事を言い合っていた。

 

しかし、その後しばらく経っても、

神社で見た何かが追って来ている

様子がなかったので、 

 

電気を点けっ放しにして、

ミニコンポから音楽を

流しっ放しにした状態で、

 

寝ることになった。

 

恐怖感からか、目が冴えて

全然眠れなかったが、

 

朝日がカーテンの隙間から

差し込む頃には、

 

それまでの緊張感から、

うとうとし始めていた。

 

その時に夢を見た。

 

その時に見た夢というのが、

風景も何もなく真っ暗な場所に、

 

肝試しに使ったろうそくが

3本立っており、

 

その内の1本に炎が灯る、

というもの。

 

目が覚めてから聞いて見ると、

AとBも同じ夢を見たらしい。

 

全員が同じ夢を見ていた、

ということに気持ちの悪さを覚えながらも、

その日は解散となった。

 

その日(土曜日)の夜、

再び同じ夢を見た。

 

暗闇にろうそく3本が立っている。

 

前回と違ったのは、

3本のろうそくの2本目に

炎が灯ったこと。

 

目が覚めてから、

何かを暗示しているようで

気味が悪かったが、

 

週明けの試験のこともあったので、

あまり外出もせず勉強に励んだ。

 

予感していたことだが、

日曜日の夜にも

やはり同じ夢を見た。

 

今度は3本目のろうそくに、

炎が灯された。

 

何か嫌なものを予感させる夢だったが、

試験をサボるわけにもいかず、

大学に出掛けた。

 

同じ講義と試験を受ける予定だった、

AとBが来ていなかった。

 

気になりながらも、

その日予定されていた講義と試験を

無事に終え、

 

とりあえずAの携帯に

連絡を取ってみたところ、

 

少し混乱をしていて

要領を得なかったが、

 

A曰く、

 

「2本目のろうそくが灯った夢を見て

目覚めた日に、神社に居たアイツが来た」

 

ソレに気を取られたからなのか、

何も無い階段で足を踏み外し足を骨折して、

今は病院だという。

 

今度はBに連絡取ったところ、

Bも似たような感じで、

自転車で事故に遭い入院中とのこと。

 

とりあえず二人とも生きていることが分かり、

ホッとしたものの、

 

次は確実に自分の番ということに気づき、

ジワジワと恐怖感がせり上がって来る。

 

そんなところに突然声をかけられ、

座っていたキャンパス内のベンチから

思わず飛び上がりそうになる。

 

声をかけてきたのは同じ地元出身で、

幼馴染の姉である2つ年上のCさんだった。

 

C「なーに、しけたツラしてんの?」

 

「なんだ、Cさんですか、

脅かさないでくださいよ・・・」

 

Cさんは知り合いを探すように、

周りをちょっとキョロキョロしながら、

 

C「別に脅かすつもりはって・・・うわっ!!

ちょっと、D君(俺)なんてモノ連れてんの」

 

「ちょっ・・・

連れてるって何の話ですか?

 

何か視えるんですか。

ってか、Cさん視える人なんですか?

 

そんな話、今まで一言も

言ってなかったじゃないですか」

 

C「ちょっと、一気に質問しないでよw」

 

(続く)無人の神社に居たモノ 3/4へ

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