見えてるくせに・・・
学校帰りの女子高生3人が、
人通りの多い道を歩いていた。
横断歩道に差し掛かり、
そのうちの一人が前を見ると、
横断歩道の向こう側に、
軍服を着た男性が
寂しそうな顔をして立っている。
テレビ局が近くにあるので、
エキストラか何かなのだろうと納得した。
しかし不思議なことに、
一緒に歩いている二人も
周りの人間も、
誰一人として彼の存在には
気づいていないようだ。
途端に怖くなった彼女は、
目を合わせないように
彼の前を通り過ぎようとした。
そして、すれ違う瞬間に、
彼はこう呟いた。
「見えてるくせに・・・」
検証
霊感のある人は普段から
こういう体験をしているであろう、
という想像に基づいた話。
その昔、
アイドルがこのような話をしていた
という報告もあるが、
元ネタを知る人はいない。
(終)
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