「悪魔の詩」翻訳者殺人事件

イスラムに批判的な内容が記された、

 

イギリスの作家サルマーン・ルシュディー

の小説「The Satanic Verses」。

 

内容が侮辱的であるという理由で、

イランの最高指導者は、

 

小説の著者及び、

発行に関わった者に対して、

 

死刑宣告を言い渡した。

 

この死刑宣告によって、

 

世界各国で小説の翻訳者が

暗殺の標的となる事態となった。

 

日本では「悪魔の詩」として、

翻訳と出版にあたった、

 

筑波大助教授が惨殺される

事件が起こったが、

 

その殺人事件についての噂である。

 

翻訳者の筑波大助教授が、

出版から一年後の1991年7月、

 

大学のエレベーターホールで

惨殺された状態で発見される。

 

助教授は自分の命が狙われている

ことを察知していたようで、

 

日本語とフランス語で書かれた

四行詩の中に、

 

「階段の裏で殺される」

 

という表現が残されていた。

 

メモが書かれたのは、

殺害される数週間前であった。

 

殺害場面を見ていた人が

いたわけではないが、

 

助教授が暗殺者と

エレベーターホールで対峙した時、

 

「あなたですか?」

 

と言ったという話が

伝わっている。

 

この話が本当ならば、

 

誰が暗殺に来るか予想していた

ということだろう。

 

この噂に派生して、

 

助教授が殺害された

エレベーターホールでは、

 

「あなたですか?」

 

と、誰もいない空間から

声が聞こえるという怪談が

 

囁かれるようになった。

 

もし「はい」と答えてしまうと、

あの世へと連れて行かれるそうだ。

 

(終)

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