霊の存在をバカに出来なくなった体験 2/2

ドアノブ

 

ハッと体を起こし電話を取ると、

会社からでした。

 

上司は「寝坊か?」と笑っていました。

 

寝坊どころか、

一週間ほど無断で休んだんですけど・・・

 

と思い、日付を確認すると、

 

なんと私が携帯の電源を切り、

サボった日に戻っていたのです。

 

心の底からほっとしました。

 

「よかったぁ」

 

と安堵の声を漏らしてしまうほどでした。

 

しかし遅刻であることに

変わりはありません。

 

急いで部屋を飛び出そうと

ドアのノブをひねると、

 

悪寒が走りました。

 

ドアが開きません。

 

恐る恐る後ろを振り向くと、

白い板が広がっています。

 

泣きました。

 

もう勘弁して下さいと、

声を上げて泣きました。

 

その白い板の中央に、

 

またしても文字らしきものが

浮かびあがります。

 

泣きながらそれを読もうと近づく私。

 

これを読めばまた元に戻れるかも、

という期待が少しあったのかも知れません。

 

次に気がついた時、

私は病院のベッドに横たわっていました。

 

看護師に話を訊くと、

 

自室の窓を突き破って

二階から飛び降りたそうです。

 

怪我は右足を骨折しただけで

済んだそうです。

 

会社には、

 

ベランダに干してあった衣類を取り込もう

として誤って転落したと伝え、

 

完治するまで休職させていただきました。

 

今では職場に復帰し、

それなりに充実した日々を送っています。

 

しばらくはドアノブを回すという行為が

怖くて仕方なかったのですが・・・

 

あの頃は新入社員としてのワクワク感も

あった反面、

 

不安も大きかった。

 

その不安が精神に変調をきたし、

あのような幻覚を見せたのではないか、

 

と思っています。

 

未だに霊の存在は信じていませんが、

もうバカにしようという気は起きません。

 

なぜなら、あの時に味わった、

 

「自分は壊れてしまったのか」

 

という絶望感が忘れられないからです。

 

霊を見たと豪語する人たちも

同じような状態だったのだとしたら、

 

とても笑う気は起きなくなってしまいました。

 

ちなみにですが、

 

二度目に見た白い板の文字は、

やたらと長文だった気がします。

 

内容までは思い出せません。

 

(終)

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