家を守る先祖霊が成仏する時は・・・
これは、家にまつわる不思議な体験をした話。
『家を守ってくれる先祖霊が成仏する時は大きな音を立てる』
そんな話を聞いたことがある。
身寄りのない伯母が亡くなって三回忌の翌日や、父が亡くなってちょうど一年経過して数日後など、天井が崩れるんじゃないかと思うぐらいの大きな音が響いて、家に僅かに漂っていた『人がいるような気配が消える』という経験をしている。
二回とも一緒にいた妻は音が聞こえなかったそうだが、父の時は別の部屋にいた母もびっくりして部屋から飛び出してきたので、決して空耳ではないと思う。
そして、これは一週間ぐらい前のこと。
前述の二回より、さらに大きなバリバリバリ・・・という家が崩れるような音が聞こえてきた。
台風がそろそろ来るのに大変だと思って屋根に上がってみるも、何もない。
仮に件の音だとしても、思い当たる人はいない。
我が家は中古住宅で、購入後に亡くなったのは伯母と父の二人のみ。
ところがその音があってから、歩けないほどの母の足の痛みが治ったり、妻の偏頭痛が治ったり、私の閃輝暗点が無くなったりと、家族全員が元気になった。※閃輝暗点(せんきあんてん)とは、特に偏頭痛持ちの人に時々見えると言われるギザギザした光の波
購入前の家に誰かが憑いていたのかもしれないが、ここ数日は家の中が妙に明るくて居心地が良い。
一体何だろう?と不思議に思っている。
(終)