フローリングの床からあの世の環境音
我が家の2階にあるフローリングの床の一部。
畳4分の1ほどにも満たないスペース。
これは、そのスポットがなんだか不思議な話。
そこに耳を当てて昼寝すると、かなりの確率で何かが聞こえる。
雑踏の中にいるようなざわざわした音だったり、人の声だったり・・・。
それらは怖くは感じないし、なぜか心地良い。
最初の頃は1階や近所の音を拾っているだけなのかな?と思っていたが、ある時に聞こえたのが鳥のさえずりやせせらぎの音だった。
マイナスイオンたっぷりな、とても気持ちの良い自然の環境音。
もちろん1階にそんな自然が存在するはずもなく、我が街は近隣に自然なぞ残っていない住宅街。
家中のテレビやラジオなど、音の出るものは全てオフ状態にもかかわらず。
一体、何の音なんだろう?
それにしても、あの自然の環境音は心地良すぎる。
あんなものは今まで、現実の自然の中でもテレビですらも聞いたことがない。
もしかして、あれこそが『あの世(天国)』の環境音なんじゃないか?
そうだとしたら、あの素晴らしい心地良さも納得できる。
・・・なんて思っていたら、そういえばその床の部分は壁に近く、家具などの配置の都合もあって、そこに耳を当てるにはどうしても北枕になるということに気づいた。
北枕は風水的に浄化の作用があると言われているのも、まんざらでもない。
(終)