有毒ガスと捜索

 

ある山の麓にある町では、

 

火山活動の影響で稀に有毒ガスが

噴出することがあった。

 

有毒ガスは空気より重いため、

町外れの窪地に溜まる。

 

過去に何人もの人がその窪地で

命を落としていたため、

 

町では有毒ガスの噴出が観測されると、

鐘を鳴らすのが慣わしとなっていた。

 

そんなある日、

鐘が鳴らされると、

 

ある婦人が血相を変えて

町の護衛団を訪れた。

 

「私の娘がいない。

 

知らずにあの窪地に行って

しまったのかも知れない」

 

護衛団が防護マスクをつけ

出陣の準備をしていると、

 

一人の老人が訪れた。

 

「鐘が鳴る前に、

 

窪地に虫取り網と虫取りかごを持った

子どもが走っていくのを見た」

 

護衛団は二人を救出すべく、

窪地を懸命に捜索した。

 

結果、

一人の遺体のみが発見された。

 

(終)

解説

この話には2つの解釈があり、

 

1、

「私の娘がいない」と、

 

「窪地に虫取り網と虫取りかごを持った

子どもが走っていくのを見た」

 

というのが

同一人物であるという説。

 

2、

「私の娘」

「虫取り網を持った子ども」

「虫取りかごを持った子ども」

 

が全て別人物(三人)であるという説。

 

護衛団は、

 

「虫取り網と虫取りかごを

持った子ども」

 

で一人と思い込み、

 

遭難者は二人だと早合点して、

 

二人を見つけた時点で

捜索を打ち切ってしまった。

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