彼女と一緒に心霊スポットへ
ある日、彼女と二人で
心霊スポットに行った。
地元の心霊スポットなんだけど、
そこは古いトンネル。
昔、戦争で沢山の人が
死んだところなんだって。
その日は凄い雨だったんだけど、
なんとか着いた。
大粒の雨がボンネットに
激しく落ちて、
隣に座っている彼女の声も
聞こえないぐらい。
トンネル内に入ったんだけど、
何も出る気配なく、
ただ雨の音がうるさいだけ。
彼女のことを心配して
チラチラ見てたけど、
ずっとうずくまって
顔を上げようとしない。(笑)
どれだけ怖がってんのよ。(笑)
でも彼女が、
「止まって一緒に車から降りよ?」
って言った時は、
ちょっと焦ったね。
俺の心の準備がまだ
出来てなかったからな。(笑)
(終)
解説
トンネルの中なのに、
なぜ雨の音が止まなかったのか・・・。
雨の音がうるさいのに、
なぜ彼女の声が聞こえたのか・・・。
スポンサーリンク
トンネルの位置にも依るが、入り口付近なら、大粒の雨の音が響いている可能性はある。
車では、ボンネットやルーフに雨が当たってたからうるさいだけだったと考えると、特に意味怖とは感じない
この話の着眼点は「音」よりも「雨」。
トンネルの中にいるのに、
外で降っている雨がなぜ激しく車に当たるのか。
リアルで想像すると結構怖いですよね・・・