眠れない夜に聞こえた足音
ある夜、
Aさんは何故か
眠れなかったそうです。
そして、眠れないまま
3時頃になりました。
すると外で車の音が
近づいて来ます。
車はAさんの家の車庫に
止まったようです。
『バタン』
ドアが閉まる音。
『パタパタパタ・・・・』
走って玄関に近づく音。
『ガチャン、トットットット・・・』
玄関を開け、
階段を上がって来る
音がします。
そしてその足音は、
Aさんの部屋の前で
止まったそうです。
Aさんは一瞬、
親だと思いましたが、
やはり変だと思っているうちに
寝てしまったそうです。
そして何日かして、
同じ事が起こりました。
その時もAさんは
寝てしまったのですが、
「次こそはドアを開けて
突き止めてやろう」
と思ったそうです。
そして何日かして、
また眠れない夜が来ました。
明け方近い4時頃、
ガチャッ、トットットット・・・
ドアの前に近づく足音。
Aさんは起き上がり、
ドアを開けました。
しかし、そこには
何もなかったそうです。
変だなと思いながらも
ベッドに戻り仰向けに寝ると、
視界の隅に
壁が見えるのですが、
そこに大きなポスターが
貼ってあったそうです。
Aさんはそんなものを
貼った覚えがありません。
すると、ポスターが
ペラッと剥がれ、
Aさんの顔に
覆い被さってきました。
その瞬間、
長い髪の毛がAさんの顔に
掛かったそうです。
それはポスターでは
ありませんでした。
近づいて来るそれを見ると、
そこには青い顔をして
真っ赤な目をした女の人が、
Aさんを見ていたそうです。
そして、覆い被さる顔に、
Aさんは気を失いました。
以降、そういった事は
起こらなくなったそうです。
最後に、
この話を聞いたり読んだりすると、
同じ目に遭うそうです。
お気をつけて・・・
(終)
怖くもなんともねえよ