ポストに入っていた古ぼけた手紙 1/3

郵便

 

東京に上京している、

 

専門学校生の友人から

聞いた話です。

 

千葉県・・・といっても、

 

比較的東京寄りの地域に

住んでいる女性がいました。

 

彼女は気立てが優しく、

 

正義感の強い25歳程の

女性(A子さん)で、

 

5歳年上の会社員の彼氏と

同棲しており、

 

彼女自身も東京の比較的都心に

近い場所にある会社に、

 

某私鉄の東○線を利用して、

OLとして働いていたそうです。

 

2人の付き合いは長く、

 

築20年を悠に超えるであろう

アパートでの2人暮らしは、

 

すでに5年目を迎え、

 

お互い口に出さないながらも

そろそろ結婚も・・・

 

との思いからか、

 

密かにそれぞれ貯金しながら

切り詰めた生活を送っていました。

 

年末も押し迫まったある日、

 

彼が中心となって立ち上げた

あるプロジェクトが大成功を収め、

 

大仕事を成し遂げた彼は

昇進したそうです。

 

仕事に自信が出てきた彼は、

 

これを機会にA子さんへの

プロポーズを決意し、

 

A子さんも喜んで受け入れ、

 

2人は夫婦になる約束を

したのでした。

 

そんなある日、

 

残業で遅くなったA子さんが

足早に帰宅の途につくと、

 

玄関の郵便受けに便箋が入って

いることに気が付きました。

 

数日前に結婚披露宴の資料の

請求をしていたので、

 

それが送られて来たのかなと

思いつつ手に取ってみましたが、

 

どうもそうではないようです。

 

消印の日時は経年劣化のように

擦り消えかかった状態で読み取れず、

 

宛名欄に「○○(ある地方でしか

見ないような特有の苗字)」と

 

なんとか読み取る事が出来る、

 

やけに古めかしい便箋である

事に気が付きました。

 

A子さんとは苗字が違うので、

 

配達員が間違ったのかなと

ふと考えてみたものの、

 

自分達が住んでる部屋の

両隣に住んでいる住人も、

 

その比較的珍しい苗字ではない

事に気付いたA子さんは、

 

おかしいな・・・と思いましたが、

 

気立ての優しい性格が

そうさせたのか、

 

彼女が住んでいるフロアに

この手紙の受取人がいるのではと思い、

 

一軒一軒、尋ね回って

みたのです。

 

しかし、

 

彼女が住んでいる

2階フロアはもとより、

 

1階フロアにもその苗字の住人は

いない事が判明しました。

 

A子さんは、

 

おかしな事もあるもんだ・・・

と思いつつも、

 

この手紙を待っている人がいたら

と思うと気軽に捨てる事も出来ず、

 

アパートの大家にこの手紙について

相談する事にしたのでした。

 

アパートの隣にある大家の家を

A子さんが尋ねると、

 

70歳前後の男性の管理人が

姿を現しました。

 

挨拶も程ほどに、

この便箋を手渡し、

 

どうするべきか指示を

仰ごうとすると、

 

それを受け取った

管理人の表情が、

 

微妙に引き攣ったように

変化したのを、

 

A子さんは見逃しませんでした。

 

A子さんが問い詰めると、

 

管理人は重い口を開き、

語り始めました。

 

この便箋に書かれている○○という

珍しい苗字の人間は、

 

今は当然A子さんが住んでいる

アパートにいるわけもなく、

 

管理人さんが20年ほど前に、

 

当時携わっていた仕事が

大成功して大儲けし、

 

それを機会に今でいう脱サラをして

不動産業に鞍替えし、

 

このアパートを建てた20年前に

最初の住人として住み着いた、

 

地方出身の夫婦の苗字と

同じだという事です。

 

この管理人とも歳が近い

事もあって、

 

親しい友人のように

付き合っていたそうです。

 

しかし、

 

その夫婦はすでに十数年前に

実家へ引越してしまったそうです。

 

このまま捨ててしまう気持ちには

とてもなれず、

 

失礼ながらも管理人さんは、

 

この朽ち果てていると言ってもいい

古ぼけた便箋を開けて、

 

中身を確認する事にしたのです。

 

そうする事で、

 

何か次に繋がる情報を

得られるかも知れない、

 

と思ったからです。

 

中に入っていた手紙には、

次のように書き綴られていたそうです。

 

(続く)ポストに入っていた古ぼけた手紙 2/3

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