学校の七不思議の正体を探っていたら 1/2

学校

 

みなさんは『学校の七不思議』なるものを

覚えているだろうか?

 

学校にまつわる怪談が七つあって、

 

全部知ってしまうと死ぬとか、

そんな類のものである。

 

俺の通っていた小学校にも、

その七不思議があった。

 

ただ、

大概はまったく信憑性の無い、

 

というより、

既存の話を羅列しただけのものだった。

 

トイレの花子さんとか、

理科室の人体模型とか、

 

赤マントとかね。

 

しかしそんな我が母校には一つだけ、

オリジナルの七不思議があった。

 

それが、

これから話す『暗室』の話である。

 

今でも俺はこの事件がトラウマで、

真っ暗な部屋では眠れない。

 

さて、その暗室の話をする前に、

簡潔にまとめて説明すると、

 

『午後3時35分にその部屋の中から

ノックするような音が聞こえる。

 

これにノックを返してしまうと、

暗室の中に引きずり込まれる』

 

というものなのだが、

これから順番に話していこう。

 

昔、まだ体罰などが当たり前だった頃、

この小学校にはとても厳しいT先生がいた。

 

T先生は授業中にうるさくしたり、

何かいけないことをした児童を罰する時、

 

決まってある部屋に閉じ込める、

ということをしていた。

 

その部屋は特別な暗室で、

窓は一つも無く、

 

出入りする部屋のドアも、

小窓の付いていない鉄製のもので、

 

内側には鍵が付いていなかった。

 

このため、

児童を中に閉じ込めると、

 

外から鍵を開けない限りは

出ることができない。

 

照明のスイッチは外にあるため、

完全な暗闇の中に放置されることになる。

 

小学生にしてみればこの罰はかなり厳しく、

酷なものであった。

 

ある時、T先生が叱った児童の中に、

暗所恐怖症の男の子がいた。

 

T先生はいつものように

この子を暗室に閉じ込めようとしたが、

 

男の子は狂ったように暴れて

なかなかうまくいかない。

 

それでもなんとか無理矢理に

部屋へ押し込んで鍵をかけると、

 

中からはドアを「ドンドン!」と、

激しく叩く音がした。

 

T先生はそのまま何事もなかったかのように、

授業に戻った。

 

ようやくT先生が男の子を開放しに行くと、

部屋の中央で彼は冷たくなっていた。

 

男の子はショックで嘔吐しており、

その際に喉が詰まり窒息死していた。

 

当然、子供の両親は

学校とT先生を激しく糾弾し、

 

T先生は学校を辞めることになった。

 

T先生が辞めた後、

その暗室が使われることはなくなった。

 

児童も他の先生達も、

気味悪がって近寄ることすらしない。

 

やがてその部屋の存在すら

忘れられかけた頃、

 

ある日を境に部屋から凄まじい腐臭が

発せられるようになった。

 

T先生を知る何人かの教職員はまさかと思い、

児童が全員帰宅した後で部屋を開けた。

 

案の定、

 

そこには首を吊って天井からぶら下がる、

腐乱したT先生の遺体があった。

 

床には遺書。

 

自殺だった。

 

しかし、

一つだけ奇妙なことがあった。

 

先ほど説明したように、

この部屋には内側に鍵が無い。

 

にもかかわらず、

部屋の鍵は閉まっていたのである。

 

そんな奇妙な自殺騒動が収まらぬうちに、

今度は学校中で不気味な噂が流れ出した。

 

『ある時刻になると、

 

あの部屋のドアが「バン!バン!」と

物凄い勢いで内側から叩かれている』

 

実際、児童だけでなく、

 

先生や用務員の人達の中にも

これを体験した人はおり、

 

特に同じ階に休憩室のある用務員の人たちは、

かなり怯えていた。

 

そしてついにある日、

犠牲者が出た。

 

Aという児童が、

校舎内で忽然と姿を消したのである。

 

1時間後、

 

彼は全身を震わせながら、

暗室のドアの前に座り込んでいた。

 

その体からは酷い腐臭がした。

 

以来、

 

『あの部屋では死んだ男の子が

閉じ込められた時刻、

 

すなわち3時35分になると、

ドアを激しく叩く音がし、

 

それに答えてしまうと中に引きずり込まれ、

閉じ込められてしまう』

 

という噂が、

児童たちの間で囁かれるように・・・

 

さて、

話を俺の小学生時代に戻そう。

 

実を言うとこの暗室、

 

俺が小学校に上がった頃には、

すでに『存在しない部屋』となっていた。

 

いや、別に取り壊されたとか

そういうことじゃない。

 

暗室のドアがあったと思しき場所は

コンクリートで完全に塞がれ、

 

壁と同じように塗られていた。

 

もちろん学校の間取り図にも、

暗室らしき部屋の存在は記されていない。

 

文字通り、

存在しない部屋というわけだ。

 

知らない人から見れば、

ドアがあった場所などただの壁である。

 

ただ、後から塞いだドアの跡は、

よく見ればはっきりとわかったし、

 

実際に他の児童たちの間でも、

その場所は有名だった。

 

そんな、存在しない部屋の

正体を掴もうなどと、

 

少々無茶な提案をしてきたのは

当時の俺の友達で、

 

小学生の分際でオカルト好きという

変人のHという女の子だった。

 

Hいわく、

 

「何かあった時に、

男手があった方が心強いから」

 

ということらしい。

 

別に俺はそんなに頑強な少年じゃ

なかったけどね。

 

俺自身は特にその話自体に

興味はなかったのだが、

 

なんとなく二つ返事でOKしてしまった。

 

こうして謎の部屋の正体を掴むべく、

俺とHは動き出したわけである。

 

(続く)学校の七不思議の正体を探っていたら 2/2

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