怖話ノ館(こわばなのやかた)
2016-6-20 08:30 [怖 62巻]
とても怖がりな私は、
テレビをつけたまま部屋の明かりを消して
寝ていた時期があった。
その日も、
テレビをつけたまま寝ていた。
夜中にふと目を覚ますと、
背中から『ザザー・・・』と、
あの砂嵐の音が聞こえていた。
(まだアナログテレビだった時代)
「ああ・・・番組終わったんだ。
テレビ消さなきゃ。
でも怖いなあ。
そのうち番組が始まるからいっか」
と無視することにした私は、
そのまま背中を向けて寝ようとした。
砂嵐は時折無音になるのだが、
この時もそうだった。
『ザザー・・・(無音)ザザー・・・』
というような音が続くなか、
『ザザー・・・ぅぅぅ』
その無音部分に呻くような低めの声が、
二度も聞こえた。
え?!と思ったものの、
怖かったのでとりあえず手探りで
リモコンを手に取り、
慌ててテレビを消した。
寝起きだったので、
呻き声は気のせいだったのかも
知れないが・・・
(終)
タグ:うめき声, スノーノイズ, テレビ, 砂嵐
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