タルパという幻影を作り出す方法
『タルパ』とは、チベット密教の秘術で、修行を極めた者のみに伝えられる奥義だとか・・・。
タルパを日本語で言えば、『人工未知霊体』となる。
つまり、人間が「無」から霊体(幻影)を作り出してしまう方法です。
その手順を以下に紹介します。
この秘術を極めると・・・
まず、あなたが理想とする人間を想像します。
イメージに揺らぎ(迷い)が出ないよう、全体のバランスを取りながら、細部まで想像します。
そして、人格も同じように細部まで想像します。
この秘術のポイントですが、「頭の中の世界」で想像するのではなく、“現実世界に重ねて想像する”のです。
「今、自分の目の前に理想の恋人がいる」、と想像します。
何か、とても簡単で、どこも特別ではないような気もしますが、「現実世界の上に重ねて想像する」というのは、簡単なようでいて、意外と誰もしないのです。
実際にやってみると、えらく難しいのが分かります。
細部まで想像出来るようになるには慣れが必要ですし、全体を捕らえながらやろうとすると、また難しいのです。
そして、理想の恋人をただ想像するだけでなく、「人格の形成」も同時に行っていきます。
恋人を「動かす」のです。
例えば、恋人と「会話」をしてみましょう。
もちろん最初は、あなたが恋人のセリフを考えて、一人で二人分の会話をスムーズに頭の中に流さなければなりません。
そして慣れてきたら、会話の内容も細部にこだわっていきます。
会話をする時、例え自分が考えたセリフだとしても、「恋人に喋らせる」事を忘れないでください。
恋人のセリフも、「この人ならこう答えるに違いない」とか、「この人は頭が良いのだから、ここまで考えて喋るはずだ」、と考えるようにします。
そのうち慣れてくると、自分が考えて喋っているのか、恋人が考えて喋っているのか、これらが全く分からなくなってきます。
そうして最後には、恋人自身があなたの力を借りずに喋り始めます。
(終)