田舎で起こった事件は迷宮入りしやすい!?
私の両親は商売をやっているので色んな話が入ってくる。
もう迷宮入りで時効になった事件の内幕とか・・・。
これは、数年前に時効になった誘拐殺人事件にまつわる話だ。
殺人犯を身内から出すのは恥
当時5歳だった男の子が連れ去られた翌日、川へ投げつけられて殺されてしまった遺体が発見された。
なぜ投げつけられたのが分かったのか?
それは、そこには非常に高い橋が架かっているのだが、ただ落とされただけとは考えられないほどの打撲を全身に負っていたからだ。
当時、不審車両が現場となる橋付近から走り去るのを、遠目で近所の人が目撃していた。
ただ、冬場の夕刻だった為に、白っぽいセダンということしか分からなかったようだった。
警察は、この土地は非常に交流の少ない農村地帯であることや、幹線道路から入ってくるには車の流しづらい生活道路沿いであることから、捜査の早期で行きずりの犯行説を捨てた。
また、被害者の親が1000万円の臨時収入を得たばかりだったことから、怨恨(えんこん)の線で捜査が進められ始めた。
ここまでは地元の新聞にも書かれていたこと。
ところで、私の父は商売柄、地元の大勢の人と交流があるのだが、その中には県警勤務の人もいた。
事件から何年か経過した頃、その県警の人が父に話した内容がこれだ。
「あれはもう迷宮入り決定だな。関係者が口裏を合わせちゃってるよ。おそらく犯人は親族の誰かで、身内同士では誰がやったかも分かっているだろうが、殺人犯を身内から出すのは恥だから誰も言わないだろうな」
田舎で事件が起こり、それが迷宮入りになる。
そう珍しいことではないそうだ。
あとがき
この地域を含む市は、交通の便も良く、企業の支社や支店なども置かれている為、人的交流もそこそこある。
だが、中心部から40分も車を走らすと、物凄い場所に出てしまう。
以前バーべキューに行く時に通りかかったことがあるのだが、そこはとても暗く、日差しが入り難そうな土地だった。
参考(外部リンク):群馬・功明ちゃん誘拐殺人事件
(終)