隠岐のコトリバコ 2/8

M「A、包丁かカッター持ってきてごせや」

 

「お、おぅ・・」

 

包丁をMに手渡しました。

 

M「A、俺の内腿、思いっきし

ツネってごせや!おもいっきし!」

 

もう、わけ分からないけど、

Mの言う通りにやるしかありません。

 

M「がぁあああああがあ

ぐいうううあああ・・・・・・・!!!」

 

Mの内腿をツネり上げる俺。

 

俺に腿をつねり上げられながら、

Mは自分の指先と手のひらを

包丁で切りつけました。

 

たぶん、その痛みを消すために

ツネらせたのかな?

 

M「Sちゃん口開けぇ!」

 

MはSちゃんの口の中に、

自分の血だらけの指を突っ込みました。

 

M「Sちゃん飲みぃ、まずくても飲みぃ」

 

S「あぐ;kl:;っぉあr」

 

Sちゃん大泣きです。

言葉出てなかったです。

 

M「◎△*の天井、ノリオ

シンメイイワト、アケマシタ、

カシコミカシコミモマモウス」

 

なにやら祝詞か呪文か分かりませんが、

5回~6回ほど繰り返しました。

 

呪文というより、

浪曲みたいな感じでした。

 

そしてMがSちゃんの

口から指を抜くとすぐ、

 

SちゃんがMの血の混じった

ゲロを吐きました。

 

S「うぇええええええええええ

おええわええええええええ」

 

M「出た!出た!おし!!

大丈夫!Sちゃんは大丈夫!

次・・・!じいちゃん見ててごせや!」

 

Mは血まみれの手を、

Sちゃんの持って来た木箱の上に

被せました。

 

M「コトリバココトリバコ

◎△*??Й・・・いけん・・

いけん・・やっちょけばよかった」

 

Mがまた泣きそうな顔になりました。

 

M「A!っとおちゃんに

電話してごせや」

 

言われたとおりに、

Mの携帯でMのとおちゃんに電話をし、

Mの耳元にあてました。

 

M「とおちゃん、ごめん忘れた、

一緒に呼んでくれ(詠んでくれかな?)

 

Mは携帯を耳にあて、

右手を小箱添えて、

また呪文みたいなものを唱えてました。

 

やっぱり唄ってるみたいな感じでした。

 

M「終わった。終わった・・・

おわ・・・ったぁ・・うぅえぇえええ」

 

Mはまた号泣してました。

大の大人が泣き崩れたんですよ。

 

Kによしよしされながら、

20分くらい大泣きしてました。

 

俺とSとKも号泣で、

4人でわんわん泣いてました。

 

その間も、Mは小箱から決して

手を離さなかったような気がします。

(号泣してたんであまり覚えてませんが)

 

すこし落ち着いてからMは、

「手と箱を一緒に縛れる位の

タオルか何かないか?」

って聞いてきたので、

 

薄手のバスタオルで、

Mの手と木箱を縛り付けました。

 

M「さて、ドコに飲みに行く?」

 

一同「は?」

 

M「って冗談じゃ。

今日はさすがに無理だけん、

A送ってくれよ」

(こいつどういう神経してるんだろ・・・

ほんと強い奴だなぁ)

 

その日は、SもMもKも

なんだかへとへとで、

俺が送って行くことになりました。

(飲みだったんで、

もともと俺が飲まずに送る予定

だったんですよ!いやホントに)

 

それから8日ほど、

Mは仕事を休んだようです。

 

そして昨日Mと会い、

そのときのことを聞いてみたんですが。

 

M「あ~っとなぁ。Sちゃんところは

言い方悪いかもしらんが、

◎山にある部落でな。

 

ああいうところには、

ああいったものがあるもんなんよ。

 

あれは、とおちゃんが帰って来てから

安置しといた。まぁ、

あんまり知らんほうがええよ」

 

なにやら言いたくない様子でした。

 

それ以上は、いくら聞こうとしても

教えてくれない・・・

 

ただ最後に、

 

M「あの中に入っちょるのはな、

怨念そのものってやつなんよ。

まぁ入ってる物は、

かなりの数の人差し指の先と、

へその緒だけどな・・・

 

差別は絶対いけんってことだ、

人の恨みってのは怖いで、

あんなもの作りよるからなぁ。

アレが出てきたらな、

俺のじいちゃんが処理してたんだ。

 

じいちゃんの代で

あらかた片付けた思ってたんだけど、

まさか俺がやることになるなんてなぁ。

 

俺はふらふらしてて、

あんまり家のことやっちょらんけぇ、

まじビビリだったよ。

ちょっと俺も勉強するわ。

まぁ才能ないらしいが・・・

 

それとな、

部落云々とか話したけど、

差別とかお前すんなや・・・

Sちゃんとも今まで通りな。

そんな時代じゃないしな~

あほくせぇろ」

 

「あたりめぇじゃん。

それよりさ、この楽しい話

誰かに話してもええの?」

 

M「お前好きだなぁ。

幽霊すら見えんくせに」

 

「見えんからこそ好きなんよ」

 

M「ええよ別に。話したからって、

取り憑くわけじゃないし。

どうせ誰も信じねぇよ。

うそつき呼ばわりされるだけだぞ。

俺はとぼけるし(笑)

 

<以下続編①>

 

俺の住んでるとこはど田舎で、

地域限定されて見物客とか来られたら、

さすがに俺も怖いので、

あまり地域は追求しないでください。

 

部落差別は少なくなったといいますが、

俺は見えにくくなっただけだと思っています。

 

そういった一部の人たちが、

新たな差別を生む可能性も怖いので。

 

匿名掲示板とはいえ、

この話を書き込んだことにより

少々やばいかなって思ったので、

MとSに電話して

この経緯を伝えました。

 

Mいわく、

「別にここがどこか分かったって、

詳細なんか分かりゃしないよ。

安心しろビビリ」

とのことです。

 

(続く)隠岐のコトリバコ 3/8へ

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