幽霊のイタズラに悩んで神社へ参拝に行くと

賽銭箱

 

俺は子供の頃から変わった体験をしている。

 

例えば、見えない何者かに触られたり、誰もいない自分の部屋で腹にパンチを何度もされたり。

 

一番酷い時には、頭を掴まれて壁に叩き付けられたこともあった。

 

だが残念なことに、その肝心の幽霊と思しき何者かを一度も見たことがない。

 

これらの体験を友人に話してみると、「ベタだけど神社かどこかにお参りしに行ったら?」と言われ、早速行ってきた。

 

俺自身はこういった参拝行為にご利益があるとか全く信じていなかったし、その時はあいにく小銭が一枚も無かったので、厚かましく“お願いだけ”してさっさと帰ろうと思った。

 

参拝を済ませて振り返り、来た道を歩き出すと、後ろから「カ・・・ネ・・・」という声が聞こえた。

 

しかし、振り返っても誰もいない。

 

気のせいかと無視して歩き続けると、その声が徐々に大きくなっていき、「カ・・・ネ・・・、カネ、金!金!!」とはっきり聞こえてきた。

 

これはマズイと思った俺は、コンビニかどこかでお札を両替しようとやや早足で歩くと、凍った焼き鳥でブッ叩かれるような痛みを頭に感じ、直後に後ろから「走れ!」という怒号が聞こえた。

 

怖くなった俺はすぐさま走り出し、急いで両替してお賽銭を済ました。

 

「神様・・・お前もか・・・」と思いながら、その日は布団の中で泣いた。

 

(終)

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One Response to “幽霊のイタズラに悩んで神社へ参拝に行くと”

  1. はちまんぎ より:

    神様はお金が欲しい…ってラノベのタイトルかよ!(笑)
    やっぱり神様もお金だよね~…随分と人間味があるようでなにより…(

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