深夜に遭遇するピエロ
深夜にピエロに会った事がある人いないかな?
うちの両親は休日や祝祭日なんかの夜に連れ立ってカラオケに行くことが稀にあるのだが、その夜も行って帰ってきた時の事。
我が家はマンションみたいな見た目をした大きな社宅の5階で、階段とエレベーターから見て一番端の部屋に住んでいる。
そこへ帰るのに、長い渡り廊下を両親は歩いていた。
我が家の一つ手前の一家が某夢の国大好き一家で、その日も連休中でいつもの如く夢の国に旅行中で留守だった。
しかし、そこの家の前を通りがかった時、ドアの前にピエロがいたらしい。
時間は深夜2時過ぎくらいで、あまりに場違いな風貌にビクッとなったらしいが、両親はとっさに「こんばんわ」と挨拶したら、ピエロも無言で会釈してきた。
ちなみに母はそのピエロの風貌を、昔のミュージカル映画『長靴下のピッピ』の主人公のピッピそのまんまだったと言っていた。
※参考(長靴下のピッピ)
画像引用元:株式会社RUP
そのまま帰宅したが、二人とも「あれは何だった?」状態。
特に空巣被害なんかの報告はない。
だけど怖くて隣家に確認できないでいる。
そんな話を、昔の職場の飲み会で怖い体験談の流れになった時に思い出して話したら、その時のマネージャーも「深夜にピエロに会ったことある」と言って話し始めた。
数年前に友人宅へ行った時、車を少し離れたパーキングに停めた。
そして帰りにまた人気の無い寂しい道をパーキングまで歩いていたら、最初は遠目でカラフルな格好の浮浪者が立っていると思ったが、近づいて見るとピエロだった。
何をするわけでなく道の脇に立っていて、「こんな時間になんで?」と思ったが、通り過ぎる時に頭を下げたらピエロも会釈してきた。
何か、こういう都市伝説でもあるのだろうか。
上記二つとも東北地方の出来事だが、他の土地でも深夜のピエロ話があるのか、はたまたローカル話なのか。
ちなみにどちらの遭遇時もピエロに挨拶をしているが、“もし挨拶しなかったら”何かされていたのだろうか・・・。
(終)