祖父が初めて妖精に出会った時の話

妖精

 

私の祖父は、数え切れないくらいの『妖精遭遇』があるそうです。

 

まだ起きて酒盛りしていたので詳しく聞いてきました。

 

初めて妖精を見たのは多感な少年時期だそうで、場所はイギリス。

 

寄宿学校で普段生活していた祖父は、久しぶりに帰った自宅で兄と10年以上も開けたことのない屋根裏部屋の扉を開けて、何かの飾りを出そうとしたそうです。

 

その時、そこで生まれて初めての「妖精を見た」との事です。

 

床に積もった埃、足跡も無いその屋根裏部屋の窓の光が差し込む真ん中に、摘み取られた小さな野花が直径1メートルくらいの円状に置かれていた。

 

埃はキラキラと光の中に舞っていて、少し現実離れした空間。

 

その花で作られた円の真ん中に、初めて会った妖精は居たそうです。

 

緑色の汚いオッサンとしか思えない風貌の、50センチくらいの妖精が二人、レスリングをしていたそうです。

 

祖父はもっと可愛くて綺麗な、小説に出てくる妖精を信じていた年頃なので、「俺の夢と希望を踏みにじりやがって!」と、カッとなって屋根裏部屋の扉を力一杯に閉じたそうです。

 

けれど、一緒に居た祖父の兄には、花で作られた円は見えても妖精は見えなかったらしく、その後も見えることはなかったようです。

 

後日、再び開けた屋根裏部屋には、花は残っていたが妖精はおらず。

 

埃も均一に積もったままだったとの事。

 

まぁ、酔っ払いの祖父のお話です。

 

(終)

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