偶然が重なった不幸中の幸いと思っていたが

事故

 

これは、家系の因縁かもしれないと思った体験話。

 

私は今まで車にはねられたことが2回ある。

 

1回目は、前方不注意の車が横から突っ込んできた。

 

ブレーキとアクセルを踏み間違えたらしく、ぶつかった時に車のフェンダーは歪み、ナンバープレートが外れて飛んでいく程の衝撃だった。

 

2回目は、自転車に乗っている時に後ろから追突された。

 

車は結構なスピードを出していたようで、ぶつけられた勢いで私は派手にぶっ飛び、近くの民家の窓に頭から突っ込んでガラスを大破させた。

 

2回とも大怪我や最悪死んでもおかしくない状況だったが、不思議なことに無傷だった。

 

かすり傷や打撲すらなく、車の運転者や警察に何度も「本当に痛いところはないか?」と聞かれた。

 

事故の規模を考えると、不気味なぐらい何もなかった。

 

どちらも偶然が重なった不幸中の幸いと思っていたが、最近になって「もしや?」と思うことを耳にした。

 

祖父が亡くなり、葬式の時に初めて自分の家のルーツというのか、御先祖様のことを親戚から聞いたのだが、1000年ほど辿ることができるそうで。

 

なんでも、結構大きな歴史ある神社で司祭をしていた家系らしく、その神社は『交通安全の守護』をしているところだったという。

 

私は毎年2回は訪れている程その神社が好きだったので尚更驚き、また別件での心当たりもあり、「もしやあれは神社や御先祖様の加護かもしれない」と思うようになった。

 

(終)

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