団地の真ん中で信号待ちをしていたら

深夜に団地の真ん中で、

信号待ちしていた時の話。

 

真冬の夜中3時頃

だったと思う。

 

右の歩道から10才くらいの

半ズボンを履いた男の子が、

 

左の歩道からは

6才くらいの女の子が、

 

俺たちの車の真正面に

立ちはだかった。

 

「何だ???」

 

と思ってたら、

 

いきなり二人揃って

俺たちの方にお辞儀をした。

 

何度も何度も、

 

顔に張り付いたような

不自然な笑顔で・・・。

 

それに、

 

その夜は凄く寒かったのに、

二人とも息が白くなってない。

 

「何だ???」から

「これは何か変だ!」に、

 

俺たちの思考が変わったのを

まるで見計らったかのように、

 

今度はボンネットの上に

腹這いになって、

 

フロントガラスを叩き始めた。

 

信号が変わった途端、

二人とも車から離れて、

 

歩道のガードレールに

二人並んで座り、

 

またこちらを見ながら

お辞儀を始めた。

 

この子たちは一体、

何者なんだろうか・・・。

 

(終)

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