霊を見る方法を試してみたら 1/2

俺が高校2年の時に

体験した話をする。

 

俺は小学生の頃から

怖い話が好きで、

 

それらの本やテレビの特番

なんかは必ず見ていた。

 

高校に入っても、

 

クラスの好き者と集まっては、

よく怪談話をしていた。

 

霊を見たいと思っていた。

 

そんなある日、

教室で弁当を食いながら、

 

K(リーダー格)やD、Sと

怪談話をやっていると、

 

同級生のYが何気に

仲間に加わってきた。

 

その時は女の子もいて

キャーキャーやってたから、

 

Yも一緒に騒ぎたくなった

のだろうと俺は思った。

 

すると、

 

Y「おい、K。

 

お前、幽霊って

見たことあるのか?」

 

と聞いてきた。

 

K「ないよ。

 

見ようとして色んなことやったり

行ったりしたけどな」

 

と答えた。

 

Y「おまえが霊を見たいなら、

 

確実に見れる方法を

教えてやろうか?」

 

K「なに?」

 

Yによると、

Yはいわゆる見えちゃう奴で、

 

子供の時からそうだったので、

今ではもうなんともないという。

 

ただ、霊によっては、

かなりキツイ時もある。

 

だから、遊び半分であまり

霊とは関わらない方がいい。

 

俺たちがよく

そんな話をしているので、

 

ちょっと忠告に来た、

とのことだった。

 

Y「俺の言う通りにすれば

絶対に見れるけど、

 

どうする?」

 

K「おぉ!教えてくれ!」

 

他の連中も、

 

D「マジかよ!」

S「見ようぜ!」

 

とか言って、

興奮している。

 

Yによるとその方法は、

 

不慮の事故とか殺人とか、

 

この世に未練を残した人の

死んだ現場に行って、

 

心の底から同情してやることだ、

という。

 

本当にあなたは可哀想な人だ、

 

この世でまだやりたいことも

あっただろうに、

 

出来ることなら私が代わって

あげたかった・・・

 

というふうに。

 

そうすれば、

必ず幽霊が現れる、

 

という。

 

俺たちは早速、

 

その週末の土曜日に

実行することにした。

 

メンバーはいつもの

K、D、S、俺。

 

そして、

OBのS先輩の5人。

 

いつもキャーキャー言ってる

女子たちは、

 

怖すぎるからと不参加。

 

場所は、東京の郊外にある

○市の山道だ。

 

(我々はK市に住んでいた)

 

そこは、

24才のOLがレイプされ、

 

絞殺死体で発見された

場所だった。

 

当時、わりと記憶に新しい

事件だったとはいえ、

 

図書館で新聞記事を探したり、

事前に資料を揃えたのだから、

 

我々も何か取り憑かれたような

感じだったかも知れない。

 

土曜の深夜0時に、

 

俺らはS先輩の家の前に

集合して、

 

先輩の車で現地に向かった。

 

車中、

 

みんなそれぞれギャグをしながら

陽気にしていたが、

 

内心ビビッてるのは明白だった。

 

俺も、車が街道から

田舎道に入って、

 

辺りが鬱そうとしてくるにつれ、

 

こりゃ・・・

やっぱまずいんじゃねぇか、

 

と思い始めてきた。

 

対向車もいなくなり、

 

周りが畑や林ばかりに

なってくると、

 

先輩の隣で地図を見ながら

ナビをしていたKが、

 

K「この辺だぞ」

 

と叫んだ。

 

声がうわずっているのが分かる。

 

時計を見ると、

1時半を少し回っていた。

 

車を道の端に停めて、

俺たちは現場を探すことにした。

 

俺はカセットテープレコーダーと

懐中電灯、

 

それと密かに持ってきたお守りを

ポケットに入れて外に出た。

 

Dがコンビニで買った

インスタントカメラで、

 

その辺をバシバシ撮っている。

 

S先輩が車に残り、

 

ヘッドライトを消すと、

いきなり暗闇になったが、

 

道沿いの外灯と月明かりで、

わりと周りが見える。

 

山の方へと続く脇道を

50メートルくらい入り、

 

現場らしきところを探していると、

さすがに背筋が冷たくなってくる。

 

ここら辺で人が殺されたんだ・・・

 

しばらく歩いていると、

Sが「あっ」と声を上げた。

 

「どうした?」

 

と聞くと、

 

Sは斜め向こうの地面を

指している。

 

見ると、

そこだけ草が取り払われ、

 

小さいお猪口みたいなものに

線香が刺さっていて、

 

周りに花が供えてある。

 

俺は懐中電灯で

そこを照らしながら、

 

皆の顔を見た。

 

月明かりのせいか、

 

青白い精気のない

表情をしている。

 

全員無言。

 

俺は情けないことに

足が震えて、

 

腹の辺りの力が

抜けてきたのを感じた。

 

これはマズイ。

 

どう考えても尋常じゃない。

 

「やっぱよそうぜ。

シャレになんないよ!」

 

と言うと、

 

K「何言ってるんだ!

ここまで来たんだぞ。

 

やるしかねぇよ!」

 

と引き攣った顔つきで

食ってかかる。

 

DもSも、

泣きそうな顔をしている。

 

D「本当に出てきたら

どうすんだよ・・・」

 

か細い声を上げる。

 

K「ばかたれ!

それを見に来たんだろうが。

 

でも・・・

逃げればいいよ」

 

Kも怖いに違いない。

 

必要以上に大声で怒鳴る。

 

結局、Kの勢いに負け、

霊を呼び出すことになった。

 

(続く)霊を見る方法を試してみたら 2/2へ

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