寝てはいけない部屋
何年か前、大晦日に
友達と遊んでから朝帰りして、
自分の部屋で寝てました。
そしたら、夢とわかってる夢を見たんです。
どのようなものかというと、家に帰る途中に、
電信柱や壁やらのあちらこちらに
「いのちをたいせつにしよう」や、
「こうかいさきにたたず」など、
半紙に筆書したものがペタペタ貼ってある。
というものなんですけれど、
まわりには誰一人歩いていません。
道のあちらこちらに
血のようなものが飛び散っていて、
不気味な夢だなあ~と、
思いながら歩いてました。
そして家に近づいたときに
母親に起こされて目が覚めたんですけれど、
母親はすっごく怖い顔で
「この部屋で寝るな」って言うんです。
「なんで?」って聞いたら、
「今、ここの上の部屋(集合住宅)に
仏様がいるから」と言うので、
なんか気持ち悪い夢見たのはそのせい?
と思っていました。
その後、おせちを食べていたら父親が、
「飛び降り自殺だったからなあー」
とボヤいてました。
そのときは本気でゾッとしました。
あの人は、飛び降りてから
後悔したのでしょうか?
(終)
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