いわくつきの呪われた怖い話 1/2

御札

 

予めお断りしておきます。

 

この話を読まれたことで、

その後に何が起きても保証致しかねます。

 

自己責任のもとでお読み下さい。

 

今から5年前、

 

私は中学生だった頃に、

一人の友達を亡くしました。

 

表向きの原因は精神病でしたが、

実際はある奴等に憑依されたからです。

 

私にとっては忘れてしまいたい

記憶の一つですが、

 

先日、古い友人と話す機会があり、

 

あの時のことをまざまざと

思い出してしまいました。

 

文章にすることで少し客観的になれ、

恐怖を忘れられると思いますので、

 

ここに綴ります。

 

私たち(A・B・C・D・私)は皆、

家業を継ぐことになっていて、

 

高校受験組を横目に

暇を持て余していました。

 

学校側も、

 

私たちがサボったりするのは

受験組の邪魔にならなくていい、

 

と考えていたようで、

 

体育祭が終わった以降は

朝学校に出て来さえすれば、

 

抜け出しても滅多に怒られることは

ありませんでした。

 

ある日、

 

AとBが近所の屋敷の話を

聞いてきました。

 

改築したばかりの家なのに、

 

持ち主が首を吊って自殺し、

一家は離散。

 

今は空き家になっているというのです。

 

サボった後のたまり場の確保に

苦労していた私たちは、

 

そこなら酒やタバコが思う存分できると考え、

翌日すぐに昼から学校を抜けて行きました。

 

外から様子のわからないような、

とても立派なお屋敷で、

 

こんなところに入っていいのか、

少しビビりましたが、

 

AとBの二人は「大丈夫!」

を連発しながら、

 

どんどん中に入って行きます。

 

既に調べを付けていたのか、

勝手口が開いていました。

 

書斎のようなところに入り、

窓から顔を出さないようにして、

 

コソコソと酒盛りを始めました。

 

でも、大声が出せないので

すぐに飽きてきて、

 

5人で家捜しを始めました。

 

すぐにCが「あれ何や」と、

今いる部屋の壁の上の方を指差しました。

 

壁の上部に、

学校の音楽室や体育館でよく見る、

 

放送室のような感じの小さな窓が

二つ付いているのです。

 

「こっちも部屋か」

 

よく見ると、

 

壁のこちら側にはドアがあるが、

本棚で塞がれていました。

 

肩車をすると、

左上の方の窓は手で開きました。

 

今思うと、

 

その窓から若干悪臭が漂っていることに、

その時は疑問を持つべきでした。

 

それでもその時の、

 

こっそり酒を飲みたいという

願望には勝てず、

 

無理矢理に窓から部屋に入りました。

 

部屋にはカビやホコリと、

饐えたような臭いが漂っています。

 

雨漏りしているのか、

じめっとしていました。

 

部屋は音楽室と言えるような

ものではありませんでしたが、

 

壁には手作りで

防音材のようなものが貼ってあり、

 

その上から壁紙が貼られていることは

わかりました。

 

湿気で壁紙はカピカピになっていました。

 

部屋の中はとりたてて調度品もなく、

質素な作りでしたが、

 

小さな机が隅に置かれており、

 

その上に真っ黒に塗りつぶされた写真が、

大きな枠の写真入れに入ってました。

 

「なんやこれ、気持ち悪い」

 

と言って、

 

Aが写真入れを手に取り、

持ち上げた瞬間、

 

額裏から一枚の紙が落ち、

 

その中から束になった髪の毛が

バサバサと出てきました。

 

紙は御札でした。

 

みんな、ヤバイと思って、

声も出せませんでした。

 

顔面蒼白のAを見て、

 

Bが「急いで出よう」と言いながら

逃げるように窓によじ登った時、

 

そっち側の壁紙全部がフワッと剥がれました。

 

写真の裏から出てきたものと同じ御札が、

壁一面に貼ってありました。

 

「何やこれ・・・」

 

酒に弱いCはその場でウッと、

反吐しそうになりました。

 

「やばいてやばいて」

 

「吐いてる場合か急げ」

 

よじ登るBの尻を、

私とDでグイグイ押し上げました。

 

何がなんだか、

訳がわかりませんでした。

 

後ろでは誰かが、

 

「いーーー、いーーー」

 

と声を出しています。

 

きっとAです。

 

祟られたのです。

 

恐ろしくて振り返ることも

出来ませんでした。

 

無我夢中でよじ登って、

反対側の部屋に飛び降りました。

 

Dも出てきて、

部屋側から鈍いCを引っ張り出そうとすると、

 

「イタッイタッ」

 

Cが叫びました。

 

「引っ張んな足!」

 

部屋の向こうでは、

Aらしき声がワンワン変な音で呻いています。

 

Cは余程すごい勢いでもがいているのか、

足でこっちの壁を蹴る音がずんずんしました。

 

「B!かんぬっさん連れて来い!」

 

後ろ向きにDが叫びました。

 

「なんかAに憑いとる!

 

裏行って神社のかんぬっさん

連れて来いて!」

 

Bが縁側から裸足でダッシュしていき、

私たちは窓からCを引き抜きました。

 

「足!足!」

 

「痛いか?」

 

「痛うはないけど、

なんか噛まれた」

 

見ると、

 

Cの靴下のかかとの部分は

丸ごと何かに食いつかれたように、

 

丸く歯形が付いて

唾液で濡れています。

 

相変わらず中からはAの声がしますが、

 

怖くて私たちは窓から中を見ることが

出来ませんでした。

 

「あいつ、俺に祟らんかなぁ」

 

「祟るてなんや!

Aはまだ生きとるんぞ!」

 

「出てくる時、

めちゃくちゃ蹴ってきた・・・」

 

『しらー!』

 

縁側からトレーナー姿の神主さんが、

真っ青な顔して入って来ました。

 

「ぬしら何か!何しよるんか!

馬鹿者が!」

 

一緒に入って来たBはもう、

涙と鼻水でぐじょぐじょの顔になっていました。

 

「ええからお前らは帰れ。

 

こっちから出て、

 

神社の裏から社務所入って

ヨリエさんに見てもらえ。

 

あと、おい!」

 

と、いきなり私を捕まえ、

後ろ手にひねり上げられました。

 

後ろで何か『ザキッ』と音がしました。

 

「よし、行け!」

 

そのままドンと背中を押されて、

私たちは訳のわからないまま走りました。

 

(続く)いわくつきの呪われた怖い話 2/2

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