伝えられない最期の言葉

 

あるところに、

箱入り娘の女の子がいました。

 

彼女は20歳の大学2年生。

 

両親のしつけが厳しく、

門限は夜8時でした。

 

そんなある日、

 

彼女のもとにパーティーの

誘いが来ました。

 

こっそり両親の目を盗み、

彼女はパーティーに参加しました。

 

そこで彼女は一人の男性と

出会いました。

 

「このお酒美味しいね」

「うん、何杯でもいける」

 

「ドライブに行かない?」

「うん、いいよ♪」

 

一方、

 

夜8時になっても帰って来ない

娘を不安に思い、

 

彼女の両親は車で娘を

捜しに行きました。

 

「うわぁー!!」

「キャァー!!」

 

飲酒運転のため、

男の車は反対車線にはみ出し、

 

対向車と正面衝突。

 

男は即死で、

女は瀕死の状態。

 

看A「頑張って!」

 

「私はもうダメかも知れない。

両親にごめんなさいと伝えて・・・」

 

そう言い残し、

彼女は息を引き取りました。

 

別の看護師Bが、

 

看B「ご両親に彼女の最期の

言葉は伝えたの?」

 

看A「それが・・・無理なのよ・・」

 

(終)

解説

正面衝突した相手は、

彼女の両親の車。

 

つまり、彼女の両親も

生死を彷徨っている・・・。

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