死んだはずの友人から

J君が足を折って入院したときに

同じ病室にいた年上の方から聞いた話。

 

その方は一年以上も入院していて、

その先輩入院患者を仮にDさんとする。

 

Dさんは以前走り屋だったらしく、

改造車に乗り、週末は車の少ない

山道を飛ばしていたという。

 

あるとき、Aさん・Bさん・Cさん・Dさん

の四人で同じ車に乗り、

いつものように郊外の道路を

猛スピードで飛ばしていた。

 

しかし、このときは運悪くカーブを曲がり切れず、

猛スピードでガードレールに突っ込み

事故ってしまった。

 

運転していたAさんと、

後部座席CさんDさんは重傷。

助手席のBさんは即死した。

 

運転していたAさんは軽症、

他の生き残った仲間は重症で

入院を余儀なくされた。

 

その事故から一週間ほどしてである。

 

Aさんが、CさんとDさんに見舞いに来たときに、

こんな話をしてきた。

 

「にわかには信じがたい話であるが、

本当のことなんだ」

 

そう言うとAさんは怯えながら、

ある人から電話があったということを話し始めた。

 

あの事故で即死したはずのBさんから、

携帯に電話があったのだという。

 

Bさんは電話でAさんに、

「ここはどこなんだ、助けてくれ、

暗い場所にいるんだ。助けてくれよ」

これを繰り返していたという。

 

Aさんが何を言っても、

Bさんはそれを繰り返すだけだった。

 

あとで着信履歴を見ると、Aさんの携帯には

死んだBさんの番号が表示されている。

 

そのBさんの携帯は事故の際に

粉々に壊れたはずなのだが・・・。

 

Aさんは心底怯えていたという。

その姿を見て、嘘ではないと思った。

 

そして、その話を聞いた後、

すぐにAさんは事故で死んだのだ。

 

これはマジだ・・・。

そう二人は確信した。

 

そしてCさんにも、死んだBから

携帯に電話がきたのはすぐの事である。

 

Aのときと全く同じ内容で、

「ここはどこなんだ、助けてくれ、

暗い場所にいるんだ。助けてくれよ」

これを繰り返していた。

 

このままでは、Bにあの世に連れて行かれる。

 

そう思い、CさんDさんの二人は

御払いをしてもらった。

 

お払いの効果あったのか、

今も二人は生きているという。

 

結局、Dさんには、

Bさんから電話は来なかったが、

事故の後遺症で

未だ入院を余儀なくされている。

 

話を聞いたJ君はDさんに、

事故の時にできた傷を見せてもらったが、

相当激しい事故であったことがわかったという。

 

(終)

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