こっくりさんの言葉が次第に恐ろしくなり

こっくりさん

 

これは、『こっくりさん』にまつわる恐怖体験と不可解な出来事の話。

 

私は小6の時、こっくりさんを同級生2人と毎日やっていた。

 

こっくりさんへの質問内容も、始めた頃はたわいもないものばかりだった。

 

けれど、次第にこっくりさんの答えが「同じクラスの女子の血が欲しい」という、おどろおどろしいものに変化し、私たちは恐ろしくなってやめることに。

 

学校内の大きな木の下に、こっくりさんで使っていた紙と十円玉を3人で埋めた。

 

特に祟りなどのおかしなこともなく普通に日々は過ぎ、その同級生2人ともいつの間にか疎遠になり、私は中学生になった。

 

そんなある日、家の押入れを掃除していたら、泥のついた紙が出てきた。

 

あのこっくりさんで使った紙だった。

 

もちろん、掘り返して押入れに入れるなんて面倒なことはしていない。

 

しばらくその紙を眺めてから、やっぱり面倒なのでそのままゴミ袋に入れた。

 

十円玉は出てこなかった。

 

何が起きたのか、今でもわからない。

 

(終)

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