深夜の居酒屋で怪現象が続く

以前、横浜の居酒屋で

働いていたのですが、

 

そこであった私の体験です。

 

横浜の居酒屋は、

 

平日の終電以降は

とてつもなく暇で・・・。

 

その日も深夜2時頃、

ホールは私と店長だけで、

 

私は床の掃除をしていて、

店長はレジ締めをしていました。

 

ホールには客がいないため、

 

有線の音楽以外は

何も聞こえない静かなものです。

 

私も鼻歌を歌いながら、

黙々と作業を続けていました。

 

しばらくして、

 

ふと、有線が止まっている事に

気がつきました。

 

店長が消したのかと思い、

 

店長の方を見るとレジ締めに夢中で、

有線の事には気づいていないようでした。

 

故障かな?

 

などと思いつつ

再び手を動かそうとした時、

 

人の声がした気がしました。

 

それは「スイマセン」という

客に掛けられた声ではなく、

 

「ぁぁあぁぅうぅ・・・」

 

という呻き声のようなものでした。

 

その後、誰もいないホールに

人が歩く音がしばらくしていました。

 

店長もそのことに気付いたのか、

不思議そうな顔をしていました。

 

しばらくすると音は聞こえなくなり、

何時の間にか有線も復活していました。

 

幽霊かな?

 

などとその時は

気楽に構えていました。

 

しかし、

 

その後不可思議なことが

連続して起こるようになりました。

 

ある日、休憩中の友人が

 

個室から泣きながら飛び出して来て、

震えていました。

 

話を聞くと、

 

個室のカラオケのスイッチが、

勝手に入ったり消えたりするそうです。

 

また、女子トイレの鍵が

掛かってるのに、

 

中に誰も入っていなかったり・・・。

 

私はその店を

すでに辞めてしまいましたが、

 

今でもそのようなことはあるようです。

 

横浜駅西口のビル7階にある、

赤い看板の店です。

 

(終)

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