屋台ラーメンの恐ろしい出汁の材料

暴力団の内部抗争で、

 

幹部を殺してバラバラにし、

兵庫と岡山の山林に埋める、

 

という事件が起こった。

 

遺棄された遺体は回収されたが、

両手首だけは見つからなかった。

 

犯人の供述では、

指紋で遺体の顔が割れると思い、

 

手首だけは持ち帰った

ということだった。

 

では、

 

その手首はどうしたのか?

というと、

 

舎弟が商売をする

ラーメン屋台の出汁として、

 

鶏がらや豚骨と一緒に煮こみ、

 

残った骨は金鎚で砕いて

捨てたのだ。

 

手首で出汁を取った日の

ラーメン屋台は、

 

東京荒川区周辺を流していたが、

 

チャルメラも吹かなかったし、

 

客にはネタがないと言って

売るのを断っていた。

 

しかし、

その日のラーメン屋台は、

 

17時から次の日の早朝まで

引いており、

 

一杯も売らなかったという

供述は信じ難い、

 

と事件を担当した警視庁の

刑事はコメントした。

 

そして、

 

この年のラーメン屋台の

売り上げは、

 

全国的に落ち込んだ。

 

検証

恐ろしい話で、

都市伝説的要素もたっぷりだが、

 

実話である。

 

捜査の結果、

 

別件の殺人容疑で逮捕された

幹部B(当時30歳)が、

 

子分4人と共謀し、

幹部を殺害して、

 

子分の郷里に近い山中に、

 

バラバラ死体として遺棄

したことが分かった。

 

某暴力団の組長代行の地位と、

ラーメン屋台の縄張りで、

 

抗争が絶えなかったことが

原因だった。

 

1979年(昭和54年)9月26日、

 

東京地裁は被告人のBに

懲役17年(求刑は無期懲役)

 

他の4人には懲役8~12年の

判決を言い渡した。

 

(終)

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