怖話ノ館(こわばなのやかた)
2015-5-8 08:00 [怖 22巻]
昔、俺がバイトしてた頃の話。
カウンターとボックスが一つだけの、
小さな箱のパブだった。
毎晩じゃないけど
カラ~ンと、
入り口のドアのところで
音がするんだ。
大体、深夜の3時頃かな・・・。
その頃は客なんて
一人もいない。
店長と俺だけ。
『カラ~ン』
「いらっしゃいませ!・・・?」
誰もいない?
そうすると、ワンショット必ず、
店長がカウンターに置くんだ。
何も言わず。
俺、いつか
店長に聞いたさ。
「誰か常連さんで
亡くなった人でもいるんすか?」
「う~ん?いないよ、そんな人?」
「だって、何気に
あの音がするとカウンターに・・・」
「ああ、あれね!
あの人が来た次の日って、
なぜか大入りじゃない」
「俺も店出してから
3年くらいだけど、
多分、ここの店の前の
常連かなんかじゃないのかな?
今では、うちの守り神
みたいなもんだよ。
あっちの人でも
嬉しいじゃないか。
今でも通ってくれるなんて」
「・・・」
こういう店長(マスター)の
人柄のおかげか、
未だにこの不景気に潰れずに、
10年以上もその店は営業しています。
(終)
タグ:バイト, パブ, 入り口, 常連, 音
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