怖話ノ館(こわばなのやかた)
2016-6-29 08:30 [怖 62巻]
ピアノ弾きだった、
音大の友人に聞いた話。
友人は練習のために
大学の練習部屋に来たんだけど、
割り当てられた時間より、
少し早く来てしまった。
ドアのガラス窓の隙間から覗いたら、
練習していた人がいたらしくて、
外で待っていたそうだ。
しばらく楽譜をさらっていたらしいんだけど、
※楽譜をさらう
さらっと楽器を弾いてみること。
バツン、バツン、という音が
気になって集中出来なく、
友人はうるさいなあと思ったらしい。
最初は打楽器の音かと思ったらしいけど、
その辺りにはピアノ科の練習部屋しか
ないはずだし・・・
と、不思議に思っていた。
よく耳をすませてみると、
自分が入る予定のその練習部屋から
聞こえて来ていると気づいた。
でも、おかしいんだ。
そこは防音部屋のはずで、
音が漏れているにしては、
はっきりと音が聞こえる。
友人は不審に思って、
部屋を覗き込んでみた。
練習していたはずの人は、
ピアノから手を離して何かやっている。
よく目を凝らして見てみると、
ペンチで指の股をちぎっていたらしい。
(ピアノを上手に弾くために、
もっと指を大きく広げたい思いから)
その音だけが、
不自然に近くで聞こえたとか。
バツン、バツン、バツン、と。
友人は、
幽霊というより生霊だったんじゃないかな、
と言っていた。
「まあ、気持ちは分かるよ」
平気そうに言うその友人が、
一番オカルトだと思った。
(終)
タグ:ピアノ, 学校, 音楽大学
肉ちぎっても骨が伸びるわけじゃなし、可動域が変わるもんかねぇ(そんな問題でもない)
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